お互いを想う熱い心!開幕から不振の中日・細川成也と松山晋也を救った胸熱エピソード
絶好調です
巨人3連戦初日の火曜日。グラウンドに姿を現した松山投手に大塚ピッチングコーチが「自分が発する言葉はとっても大切だからポジティブな発言を心掛けよう」と声を掛けたそうです。 早速「調子はどうだ?」と尋ねた大塚ピッチングコーチに、松山投手は「絶好調です」と即答。 若狭「流石です。これは、おそらく前日の細川選手と会話があったからこそできた返事でしょう」 その後、練習中にリリーフのチームメイトが、松山投手に「クリスチャン・ロドリゲスのエラーがヒットになって自責点が悪くなってるぞ」という情報を伝えたそうです。 リリーフピッチャーにとって防御率は重要。それがガタ落ちになるのはショックなはずですが、この時も松山投手は「絶好調です」と笑顔で返したそうです。 若狭「松山投手の気持ちは前に向いてたんですね」
震えるほどの嬉しさ
開幕4戦目。バンテリンドーム、中日対巨人の1回戦は5回まで0対3と劣勢でした。6回裏に打線が爆発して1点返し、7回裏にも2点追加で同点に。 細川選手だけが開幕3連戦からノーヒットが続いていました。この日、4打席ノーヒットで迎えた延長11回裏の3対3の同点で細川選手が魅せました。今シーズン、中日の初勝利は細川選手のサヨナラホームラン。 若狭「このシーン、松山投手、今まで感じたことのない喜びでした。一緒に開幕から苦しんだ細川選手が、自らのトンネルを自らの手で脱した瞬間を目に焼き付けて、震えるほど嬉しかったそうですね」
中日ドラゴンズが好きになる
「細川さん、ナイスバッティングです」と、もみくちゃにされた細川選手に駆け寄った松山投手。すると細川選手はこう言ったそうです。 「お前もできる!お前もできる!」とふたりは抱き合ったそうです。 若狭「人は人に救われて、人は人に勇気づけられるんですね。松山投手、出番が来ました」 4月4日、木曜日、中日対巨人の3回戦。0対2、負け展開での8回に松山投手がマウンドへ。2試合連続失点を喫した8回に敢えて首脳陣は送り込みました。 対する巨人打線は4番から始まりました。4番の岡本和真選手をショートゴロ。坂本勇人選手、オコエ瑠偉選手と連続三振。1イニングをぴしゃりと抑えました。 若狭「やり返しました。チームメイトは、チームメイトに救われて、チームメイトはチームメイトに勇気づけられる。こんなシーンを知ることによって、またドラゴンズが僕は好きになりました」 そう熱く語った若狭。チーム一丸となった中日、これから期待できそうです。 (尾関)