【MLB】ブルージェイズ・ゲレーロJr. 契約延長交渉の期限をキャンプ初日に設定 3億4000万ドルを拒否
来季終了後にFAとなるため、契約延長交渉の行方が注目されているブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)だが、FAを控えた勝負のシーズンに野球に集中したいという意向もあり、春季キャンプ初日を交渉期限に設定したようだ。カナダメディア「スポーツネット」のベン・ニコルソン=スミス記者が伝えている。ゲレーロJr.はブルージェイズとの契約延長に前向きであることを明言しており、「希望の条件が満たされた場合、すぐにでも契約延長に応じる準備ができている」と語っている。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在25歳のゲレーロJr.は2019年に20歳でメジャーデビュー。来年3月に26歳の誕生日を迎え、ブルージェイズとの契約延長が成立しなかった場合、今オフのフアン・ソトと同様に26歳でFA市場に出ていくことになる。 メジャー3年目の2021年に打率.311、48本塁打、111打点、OPS1.002と大ブレイクを遂げ、本塁打王のタイトルを獲得したほか、ハンク・アーロン賞を受賞し、MVP投票でも2位となったゲレーロJr.だが、2022年はOPS.818、2023年もOPS.788と物足りない成績に。しかし、メジャー6年目となった今季は打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940の好成績を残し、4年連続4度目のオールスター・ゲーム選出を果たしただけでなく、3年ぶり2度目のシルバースラッガー賞を受賞し、オールMLBの1stチームにも選出された(3年ぶり2度目)。 現時点でブルージェイズがオファーした最新の契約条件は総額3億4000万ドル前後だという。しかし、ソトが15年7億6500万ドルという巨額の契約を結んだ今、ゲレーロJr.はソトの半分以下となる契約条件では納得しておらず、ブルージェイズに対してさらなる上積みを要求しているとみられる。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ゲレーロJr.は総額5億ドルから6億ドル規模の大型契約を狙っているようだ。来季好成績を残してFA市場に出れば、これくらいの大型契約を獲得できる可能性は十分にある。 ブルージェイズは来季終了後にゲレーロJr.やボー・ビシェット、クリス・バシット、チャド・グリーンといった主力選手がFAとなるため、ゲレーロJr.との契約延長の成否は球団にとって大きな分岐点となる。今後もゲレーロJr.とともに世界一を目指すのか、それともゲレーロJr.なしの新たなチーム作りを目指すのか、ブルージェイズのフロントオフィスは今オフ、慎重かつ大胆な決断を強いられることになるだろう。