「自分が生きている間に解決を」 世田谷一家殺害24年、母の願い
2000年12月に東京都世田谷区の会社員、宮沢みきおさん(当時44歳)一家4人が殺害された事件から24年になるのに合わせ、遺族の支援者らが30日、埼玉県新座市にある一家の墓を訪れ、事件解決を願った。 【写真と図解】警視庁公開の犯人像や現場 墓には宮沢さん一家4人と12年に84歳で亡くなったみきおさんの父良行さんが眠っている。みきおさんの母節子さん(93)は毎年、墓前で手を合わせてきたが、今年は高齢などを理由に初めて参加を断念した。 墓参した、殺人事件の遺族でつくる「宙(そら)の会」特別参与で元警視庁成城署長の土田猛さん(77)によると、節子さんは数年前から足の痛みが続いており、つえなしでは歩けない。前日の電話では、「なぜ小さな子どもたちまで殺す必要があったのだろうか。自分が生きている間に、一日でも早く解決してほしい」と話したという。 事件では、みきおさんと妻泰子さん(当時41歳)、長女にいなさん(同8歳)、長男礼ちゃん(同6歳)の4人が殺害された。警視庁はこれまでに延べ約29万人の捜査員を投入し捜査を続けているが、解決につながる有力な情報は得られていない。情報提供は、成城署捜査本部(03・3482・0110)へ。【岩崎歩】