マクラーレン最速の理由は違法な「水」?FIAが調査中!ピレリが「水トリック」を解説するが...
F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、マクラーレンがタイヤに違法に水を注入しているのではないかという主張について調査している。 ●【2024F1第21戦サンパウロGP】全セッションの結果・タイムスケジュール ■「水」をタイヤにこっそり注入!? この話は、2024年の世界選手権をめぐるレッドブル対マクラーレンの戦いの中で、「ミニDRSリアウィング」や調整可能な「Tトレイ」をめぐる論争に続いて起こった、最新の技術的な非難だ。 『Auto Motor und Sport』誌によると、レッドブルが疑っているのは、マクラーレン(および他のチーム)がレース中にタイヤを内側から冷却するために、タイヤに水を注入するというトリックを使っているのではないかということだ。 「FIAはすでにこの疑惑について調査中だ」と、ドイツ誌はインテルラゴスから報告した。 しかし、ピレリのF1代表マリオ・イゾラ氏はこの話を聞いた時、驚いたという。 「私自身もこれが何を意味しているのか、どう機能するのかを理解しなければならなかった。」 ■アイデアはレッドブルから?「水トリック」を解き明かすピレリ どうやらレッドブルは数年前にこのアイデアを試していたが、FIAがその抜け穴を封じてしまったようだ。その後マクラーレンや他のチームに移籍した元チームメンバーが、「水トリック」を再びこっそり試しているのではないかと疑っている。 このアイデアにピレリのイゾラは次のように述べた。 「水の一部は蒸発し、一部は液体のまま残る。これにより、熱がリムにより簡単に放散される。しかし、タイヤ内の水分が増えると、圧力をこれまでのように制御できなくなる。圧力はさらに高まり、パフォーマンスが低下する」 イゾラは、チームが実際にそのようなことをしているのかどうかを解明するために、FIAと協力していくと述べたが、FIAは公式なコメントは避けた。 ■ライバルの急速な進歩の理由が分からないレッドブル ブラジルGPの予選で、マックス・フェルスタッペンは、2024年に数チームがレースペースで目覚ましい進歩を遂げた理由をレッドブルは理解していないと語った。 「実際、かなり奇妙だ」とフェルスタッペンは『Telegraph(テレグラフ)』紙に語ったと報じられている。 「昨年のクルマと比較すると、僕たちは予選でもレースペースでも本当に進歩した。他チームも予選では良い進歩を遂げているけど、レースではさらに大きな進歩を遂げている。僕たちにとって理解するのが非常に難しいことだよ。」