阪神・才木浩人、中継ぎ陣を信頼「初回から飛ばす」 12日開幕のCSファーストステージ第1戦での登板が有力
阪神・才木浩人投手(25)が6日、甲子園で行われた全体練習に参加し、キャッチボールなどで調整した。DeNAと甲子園で戦うクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージでは、12日の第1戦での先発が有力となった。「うちは中継ぎが厚い。短期決戦で、どんどん初回から飛ばしていっていい」と全力投球を貫き、岡田虎最終章の幕開けを華々しく飾る。 刻一刻と近づくポストシーズンに向け、充電は完了した。〝開幕投手〟としてまっさらなマウンドに立つ準備も万端だ。最後の戦いに向け、才木は充実した日々を過ごしている。 「(登板)期間も2週間ぐらい空いているので疲労とかは抜きながら、ちょっと足りないと思ったらトレーニングをしてという感じですね」 キャッチボールやランメニューをこなし心地よい汗を流した。今季は自身初の2桁到達で、チーム最多の13勝(3敗)。久保田投手コーチは1日に、ポストシーズンのローテ編成の中心は才木か?との問いに「とは、なってくると思います」と明かしており、先陣を切るには十分すぎる活躍を果たしてきた。 バックには救援防御率2・27を誇る岩崎ら頼れる男たちがいる。完投能力の高い右腕だが「ウチは中継ぎが厚い。あまり負担はかけたくないけど、短期決戦ということで初回から飛ばしていっていいかなと思う。最低でも5、6回を投げ切れるように」と語る。プレーボールから打者に全力で向かっていき、目の前の一勝を全力でつかむ。2戦目は高橋が、3戦目は大竹が先発する見込みで、一丸でバトンをつないでいく。 退任をナインに報告した岡田監督への思いは、当然才木にもある。「使ってもらって、こういう結果を残せたのはよかった。まだ試合は残っているので、そこでしっかりと結果を出して、いい形で最後を終われるように」。いよいよ幕を開ける〝岡田虎最終章〟。笑顔の花道を、才木の右腕が切り開く。(須藤佳裕)