「できないと思った」元日の津波で海の家が被害…「100%ではないが、ギリギリ間に合った」大ピンチ乗り越え“信州の海”最盛期 新潟・上越市「なおえつ海水浴場」
「むつみ」は飯山市で建設会社を営む宮嶋辰男さんが25年前から毎年夏の間だけ営んでいます。 1月の津波で置いていた資材の多くが流されましたが、資材を新たに調達するなどして、7月13日の海開きに間に合わせることができました。 浜茶屋「むつみ」・宮嶋辰男さん(7月): 「ギリギリ、100%ではないけど、お客さん入れられるまできたから、ほっとしている」
この先、お盆にかけて団体の予約が入っていて例年通りのにぎわいに期待を寄せています。 浜茶屋「むつみ」・宮嶋辰男さん 「開けた海を見ると気持ちいいと思う。長野の皆さんぜひ、遊びにきてください」
■新たな試みで挽回
お昼時ににぎわっていたのは、海の家「飯田屋」。 建築資材が思うように集まらず、オープンはやや遅れましたが、7月20日から本格的に営業を始めました。 南箕輪村から: 「ちょっとずつでも復興してくれると、僕たちは来たときに助かるので、やってもらえてうれしい」
プライベートな空間で休めるレンタルスペースをもうけるなど、新たな試みも行って挽回しようとしています。
海の家「飯田屋」・桑原尚二さん: 「津波とかいろいろありましたけど、海はいつもと変わらず、穏やかでいますので、ぜひ多くの皆さんに遊びに来てほしい」 災害というピンチを乗り越え、例年通りのにぎやかな夏を迎えています。
一方、信州の海では長野県からの海水浴客による水難が相次いでいます。 8月4日、上越市で、遊泳区域外にいた長野市の男子中学生(13)と女子児童(9)の兄妹が高波にさらわれて沖に流されました。 また、糸魚川市では、岡谷市の30代男性が泥酔状態で海に入り、溺れました。どちらも救助されて無事でした。 上越海上保安署は、「遊泳区域外は消波ブロックがないため波が高くなりやすく入るのは控えること」「遊泳中は子どもから目を離さないこと」「海水浴をする場合は飲酒しないこと」など注意を呼びかけています。ルールやマナーを守って安全に楽しみたいですね。
長野放送