「みんなに好かれたいのに」「私ならもっとできるのに」なりたい自分と本当の自分。理想とのギャップに苦しむ人が辞めるべき、考え方のクセ
その時の対処法は!?
それは、私たち自身のそれぞれの個性に関わっています。精神的な防衛本能(無意識に自分自身が傷つかない心理的なメカニズム)に関係しています。これは自己愛を守る、ある種の防壁のようになっています。だから、「適正」な自己愛と防衛本能自体は、心理的には、大切なものになっています。
自己愛が強過ぎる人の場合は?
そういう人は自己イメージが高すぎ、言い換えればプライドが高すぎて、大きな心の問題になります。しかし、過剰な自己愛を抑えるための、防壁をいくつも造るわけにはいかないので、ひとつの大きな壁をとても高く造らなければいけなくなります。しかし高過ぎる防壁は、大きなトラブルがきた場合の波が来た時には役に立ちますが、いつもは暖かい太陽の日差しを遮ることになってしまいます。自己愛の強過ぎる人にとっては、その弊害は精神的にマイナス面が大きすぎて混乱してしまうのです。 ▶続きの【後編】では、どうすれば過剰すぎる自己愛に振り回させれずに、背伸びしすぎないで今の自分と向き合うことができるのかを、引き続き、心理カウンセラーの岡部愛さんに語っていただきます。
心理カウンセラー・ライター/岡部愛