米物価上振れリスク警告、利下げはまだ不適切-ボウマンFRB理事
理事は「政策金利をあまりにも早期に、あるいは急ペースで引き下げれば、インフレ再燃につながり、インフレ率を長期的に2%に戻すのに、将来的にさらなる利上げが必要となる恐れがある」と語った。
過去についての考察
ボウマン理事はまた、2021年当時のインフレ高進に金融当局の対応が遅れた点も振り返った。パンデミック以前に何年も低インフレが続いたことや、その後のデータ改定を指摘するとともに、FOMCによる20年の金融政策戦略の変更が果たした役割にも言及した。
「20年8月の金融政策戦略に関するコンセンサス声明見直しを受け、同年9月と12月のFOMC声明に導入した新たなフォワードガイダンスと相まって、21年の当時に金融緩和策解除の遅れにつながったというのが私の見解だ」と説明した。
米金融当局は年内に政策枠組みの新たな見直しに着手する予定だ。
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原題:Fed’s Bowman Warns of Upside Risks to Inflation, Not Time to Cut(抜粋)
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Amara Omeokwe