自分を貫きトップまで、佐野勇斗が26歳目前に語る“熱源”
がむしゃらな人は、素敵だ。迸る情熱が、人の胸を打つ。 今、佐野勇斗が多くの声援を集めているのも、夢に向かって突き進む姿に心を動かされるからかもしれない。 俳優として、5人組ボーカルダンスユニット・M!LKの一員として飛躍を続ける佐野の最新主演作は、3月22日(金)よりPrime Videoで配信が始まるAmazon Original ドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』。オタク大学生のハチを演じている。 どうして佐野勇斗はこんなにも一生懸命でいられるのか。その熱源に迫った。 【撮り下ろし写真多数】5人組ボーカルダンスユニットM!LKとして活躍し、NHK連続テレビ小説や話題の映画出演も控える佐野勇斗
僕だったらイジーとは関わりません(笑)
──『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』は主人公のハチが妖怪であるヒロイン・イジーと出会うところから始まります。佐野さんは、イジーのどんなところに魅力を感じましたか。 現代の言葉でわかりやすく言うと、ツンデレみたいなキャラクターですよね。ビジュアルも妖怪っぽさもありつつコスプレっぽさもあって。ちょうどいいラインを突いているから、現代にいても馴染める。きっとこれを観たら、イジーのファンがめっちゃ増えると思います。 ──佐野さんの思う、イジーの可愛いところは? (少し考えて)……顔じゃないですか。 ──顔ですか(笑)。 (イジー役の)吉川(愛)さんの圧倒的に美しい顔は大きいですよ! 吉川さんは妖怪役ということで最初は「大丈夫かな……」と悩まれていたんですけど、台本に書かれているイジーがとても魅力的だったから絶対大丈夫だと思ったし、実際、演じられているのを見てもすごく可愛らしくて。刃物で人を殺しても、なぜか可愛らしく思えちゃう。そこは吉川さんだから出せたものなのかなと。 ──じゃあ、実際にイジーが目の前に現れたらどうしますか。 (即答で)関わらないです。 ──これだけ可愛いと言ったのに! これだけ言いましたが関わりません(笑)。人を殺めたりとか、ちょっとクセが強すぎるなと。 ──まあ、確かに部屋でいきなり生首を見せてくる彼女がいたら困りますしね(笑)。 さすがに無理です(笑)。またあの生首がリアルなんですよ。セットにちょこんと置いてあるときとか、なるべく目が合わないようにしていました(笑)。 ──生首を見て驚くシーンもそうですが、コミカルなリアクションに何度も笑わされました。コメディタッチの演技をするときに心がけていることはありますか。 まずは一旦120%でやってみることですね。最初から抑えてやっちゃうと、監督がどこまで振り切れるのかわからなくなる。なので、自分のできるマックスを最初に見せて、そこから監督に調整してもらうようにしています。今回もコミカルなシーンはほぼほぼ全部「やりすぎ」と言われていました(笑)。 ──ハチは緊張すると手に汗をかいてしまう体質ですが、佐野さんは緊張に弱いタイプですか。 ものすごく緊張しいです。それこそ(M!LKの)ライブの本番前は自分の心臓の音が聞こえるくらい緊張しているんですけど、でも緊張は好きです。逆に緊張してない方が怖いんですよね。緊張しているのは、ちゃんと頑張ってきた証拠。経験上、緊張しているほうが集中できているんですよ。なので、緊張するのはいいことだと捉えるようにしています。 ──じゃあ、手のひらに人の字を書いて飲み込むみたいなことはしない? しないですね。小学生の頃まではやってました、運動会のリレーの前とか(笑)。今はどうだろうなあ。ハチみたいに手に汗はかかないけど、ライブ前とか緊張で唇が震えるのはよくあります。で、そのままステージに出て、1曲目の途中くらいで一気にテンションが上がってきて、気づいたら緊張が吹っ飛んでいるというのがいつものパターンですね。 ──こうしたドラマや映画の撮影の前も緊張しますか。 重たいシーンとか、長台詞の前は緊張しますね。今回も、ちょこちょこと長い台詞があったんで、そういうときはちょっとドキドキしたり。