海底トンネルにカメラが潜入!間近を走る北海道新幹線 老朽化が課題の「青函トンネル」の現状は
トンネルの水没を防ぐために地上に排出する量は、1分間におよそ20トン。 過酷な環境のもと、一部はさびが進むなど老朽化は深刻です。 (JR北海道 函館新幹線工務所 片寄祐也さん)「JRのほかの新幹線にはない複雑な構造を持っているので、そういったメンテナンスは非常に苦慮している」
JR北海道が負担する青函トンネルの維持管理費は、年間40億円前後。 修繕費全体のおよそ1割にあたる計算です。 (JR北海道 綿貫泰之社長)「当社にとっても少なからぬ金額であり、また青函トンネルは旅客輸送だけでなく物流にとっても非常に大切なものだと認識している」
専門家は青函トンネルの“その先”について、2つのポイントを指摘します。 (北海道大学公共政策大学院 石井吉春客員教授)「少なくともJR北海道とJR貨物の費用負担の関係性はもう一度適切な見直しをすべき。青函トンネルが、一定程度お金の稼げるトンネルにするにはどうするかという議論を、これからしていかなくてはならないと思う」
北海道と本州を結ぶ鉄路。トンネルの先に見える光は…。 道民の生活を支える大動脈を今後どう維持していくか、改めて考えていかなくてはなりません。