柏が鹿島MF仲間隼斗の4年ぶり復帰を正式発表 「“おかえり”なんて甘い言葉を言ってもらえるとは…」
J1柏は24日、鹿島からMF仲間隼斗(32)の完全移籍での加入を正式発表した。 柏の下部組織出身のドリブラーで、トップ昇格がかなわず高校卒業後の11年にJ2熊本入り。その後はJ2讃岐、J2岡山(来季J1)を経て20年に柏への復帰を果たした。22年からは鹿島に活躍の場を移し今季も28試合4得点と活躍したが、再び古巣からオファーが届き、4年ぶり2度目の復帰を決断したという。 柏は既に新潟GK小島、湘南のDF杉岡、J2徳島のMF渡井の獲得が決定的。積極補強で来季、巻き返す。 クラブを通じての仲間のコメントは以下のとおり。 「お久しぶりです。“おかえり”なんていう甘い言葉を言ってもらえるとは思っていません。言葉ではなく、プレーで表現し、レイソルの勝利のためだけに最大限尽くし、戦います。よろしくお願いします」 また、鹿島を通じてのコメントは以下のとおり。 「このたび、柏レイソルに移籍することになりました。鹿島アントラーズに関わるすべての皆様へ、僕を迎え入れ、どんな時も一緒に戦ってくれたことに心から感謝しています。本当にありがとうございました。僕がアントラーズに加入した理由はただひとつ、タイトルを獲得するためでした。アントラーズでの3年間、タイトルのことだけを考え、常にもがきながら、すべてを捧げてきました。正直、辛く苦しい日々の方が圧倒的に多かったですが、そんな時こそいかにもがき続けるかが大切だと信じ、必死に取り組んできました。今までの僕は、選手として成長したいという気持ちでサッカーに取り組んできたと思います。しかし、アントラーズでは自分が成長したいという思いより、とにかくチームを勝たせたい、その一心でした。勝利のためであれば、どんな役割でも果たそうと取り組んできました。それはアントラーズファミリーの全員が一体となり、ただ勝利のために諦めず挑戦し続ける姿勢や、アントラーズの素晴らしい歴史を肌で感じることができたからこそ、このクラブに誇りを持って戦うことができたのだと思います。皆さんは僕のことを“魂”と言ってくれますが、その魂を宿してくれたのはアントラーズファミリーです。僕の力不足でサポーターの皆様には苦しいシーズンを過ごさせてしまったこと、力になれなかったことを心から申し訳なく思っています。来季からは柏レイソルの選手として、アントラーズで宿してもらった魂を込めて全力でプレーしていきます。記憶に残るような選手ではなかったかもしれませんが、いつか『こんな選手がいたな』と思い出してもらえるような、アントラーズに在籍した選手の名に恥じない、小さくも大きな人間になります。3年間の多大なる応援、本当にありがとうございました。素晴らしいチャント、いつも励みになっていました。これからも鹿島アントラーズが素晴らしく偉大なクラブであり続けることを祈ってます」