日本ハム・福島蓮が先発でプロ初登板 白星ならずも5回4安打2失点と好投
(パ・リーグ、日本ハム―ソフトバンク、4回戦、17日、エスコン)3月14日に支配下登録されたばかりの日本ハムの3年目右腕、福島蓮投手(20)が先発としてプロ初登板。勝ち負けはつかず、初勝利こそ次回に持ち越しとなったが5回4安打2失点で試合を作った。 【写真】今シーズンからの新ダンス〝Whatcha gonna doダンス〟を披露するファイターズガール 「練習してきた成果は出せた」。先制点は許したが、堂々たるマウンドさばきを見せた。一回は2死から近藤の左前適時打、続く栗原の右翼線二塁打で2失点。ただ以降はこの日最速151キロの直球を軸に抑え「真っすぐを捉えられた感じはなかったので、そこは自信になりました」とうなずいた。 福島は2022年、青森・八戸西高から育成ドラフト1位で日本ハムに入団。190センチの長身から投げ下ろす、最速153キロの直球が武器だ。 高校時代の教えが今も生きている。元日本ハム投手で同校野球部投手コーチの中村渉氏は「マウンド上であまり表情を出すなと。仲間も見ているし、もちろん敵にも見られている。いつも通りの表情で投げろと言っていました」と回顧。プロ初登板の緊張感が漂うマウンドでもポーカーフェースを崩さず、ひょうひょうと投げ込んだ。 この日、中村コーチと同校野球部の小川監督は現地で観戦。中村コーチが「一層、今まで以上に精進してほしい」と激励すれば、小川監督も「今日をスタートとしてピークにしてほしくないですね」とエールを送った。期待の新星が1軍の舞台で第一歩を踏み出した。