（写真：山陰中央新報社）

　第８管区海上保安本部美保航空基地（鳥取県境港市佐斐神町）は１１日、入居する合同宿舎の自治会共益費など約８１万円を私的に使ったとして、同基地所属の男性職員（２４）を停職１２カ月の懲戒処分にしたと発表した。男性職員は同日付で依願退職した。 【写真】美保航空基地など　人命救助で島根県が感謝状

　同基地によると、自治会の会計を担当していた男性職員は、２０２３年８月から２４年３月にかけてほかの職員らから預かっていた現金から約８１万円を私的に使用し、借金返済などに充てたという。男性職員は「多大な迷惑をかけた。深く反省している」と話し、全額返済しているという。 　２４年５月、体調不良を訴えた男性職員の部屋を訪問した同僚が、室内に封筒のようなものが散乱しているのを発見。確認したところ、私的な使用が明らかになったという。 　同基地の椎野政男基地長は「国民の皆さまの信頼を失墜させたことをおわびする。再発防止に万全を期し、失われた信頼を一刻も早く回復するよう努める」とのコメントを発表した。