29.4%が「EC運営に不満」 55.6%が「戦略やノウハウがない」【STARONLINE、EC運営の課題を調査】
ECコンサルティングを行うSTARONLINEはこのほど、EC運営の課題と改善ニーズを明らかにするため、ECに関するアンケート調査を実施し、その結果を公開した。約3割の企業がEC運営に不満があり、およそ半数が戦略やノウハウがないと感じていることがわかった。 <図表3点>EC運営の課題に関するアンケート結果 ECコンサルティングを行うSTARONLINEは、コロナ禍で急いで開設したが運用がうまくいかないという相談が多く寄せられたことから、特に結果が出にくい業界やその理由を知るべく、自社ECサイトを所有している企業の担当者169名対象に、ECに関するアンケート調査を実施した。調査期間は、2024年10月2日~10月10日。 運用・構築しているECの売上に満足しているかをたずねた問いでは、「とても満足している」が19.6%、「満足している」51.0%で、約7割が満足していると回答した。一方、「あまり満足していない」が20.9%、「満足していない」が7.2%、「全く満足していない」が1.3%と、約3割(45社)が現在のECサイトの運営に満足していないことがわかった。 先の問いで「満足していない」と回答した45社に、ECの売上が上がらない原因をたずねた問い(複数回答)では、「戦略やノウハウがない」が55.6%ともっとも多く、「運用人材が不足している」(46.7%)、「広告等の予算不足」(33.3%)、「商品自体の問題」(33.3%)と続いた。 ECサイト運営において、戦略的支援や運用体制の強化が求められていることがわかるとともに、満足度の向上には戦略的な計画とともに、専門人材の確保や広告予算の適切な配分が必要であり、多くの企業が包括的な支援を必要としている状況が見て取れる結果となった。 これらの結果を受け、STARONLINEは、「EC運営における多くの課題が明らかになりました。特に、戦略不足や運用人材の欠如が売上不振の大きな要因として浮かび上がっています。また、広告予算の不足といった外部要因も大きな影響を与えていることが確認されました。さらに、ECサイト運営においては、戦略的なサポートを受けられないケースが多く見受けられ、包括的な支援サービスへのニーズが非常に高いことが示されています。これらの結果を踏まえ、EC運営者は自社の体制強化だけでなく、外部支援の活用も積極的に検討することが求められます」と考察している。
「日本ネット経済新聞」 編集部 速報チーム