少女マンガ原作と思えない過激実写化映画 「R指定ギリギリ」「出ちゃってんじゃん」
意外とR指定にならずに済んだグロテスクなサスペンスも
ひと口に「少女マンガ」といってもジャンルは多様で、王道な設定ではない大人向けラブストーリーや、グロテスクな描写があるサスペンスなどのマンガも存在します。また、そういった作品を実写化され、過激シーンがマンガよりも鮮明で迫力のある映像になり、話題を呼んだこともありました。 【画像】え…っ? 「こんな場面ポスターに使ってたの」「榮倉奈々の足に?」 こちらが『娚の一生』伝説の「足キス」シーンです たとえば、少女マンガ雑誌「花とゆめ」(白泉社)にて連載された『秘密 THE TOP SECRET』(作:清水玲子)の映画版(2016年公開)は、グロテスクなシーンが多くPG12指定で公開されました。 同作は死者の脳の記憶を映像化し、事件の真相解明に奮闘する警察を描いたサスペンス映画で、シリアスな物語を生田斗真さんや岡田将生さん、松坂桃李さんといった豪華キャストが演じました。 映画では死者を解剖して脳にさまざまなプラグを接続する際に頭を切開して皮を剥ぎ、頭蓋骨を割って脳を取り出すという描写や、血しぶきが舞う、石で人を殴り殺すといった刺激の強い場面がいくつも登場します。 映画版で「思っていた以上にグロい、R指定かと思った」「あんなはっきり脳ミソ出てくるとは」「後から少女マンガ原作と知って衝撃」などの声も出た『秘密 THE TOP SECRET』は、板垣李光人さんと中島裕翔さん主演で2025年1月20日から地上波ドラマ版が放送予定です。ストーリー上、残酷な描写はあまり削れないと思いますが、果たして地上波放送でどうなるのでしょうか。 ほかには、相原実貴さん原作の実写映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』(2019年)も、過激なシーンが多い作品でした。 ひょんなことから主人公で高校生の「成田初(演:堀未央奈)」が、同じマンションに住む同学年の「橘亮輝(演:清水尋也)」に弱みを握られ、初は亮輝の「奴隷」になってしまうという物語です。 初の兄「成田凌(演:間宮祥太朗)」や幼なじみの「小田切梓(演:板垣瑞生)」といった主要キャラが登場し、初は兄や亮輝、梓とキスします。さらに、梓と交際した際、梓からのお願いによって携帯で自身の裸写真を送ってしまう場面もありました。 もちろん、その裸の写真が直接描かれることはありませんでしたが、当時アイドルグループの乃木坂46に所属していた堀未央奈さんの映画初出演、初主演でのまさかの役柄には衝撃を受けたという声があがっていました。「自信なさげな初を見事に演じていたし、あんなセクシーな雰囲気出せるとは」「いつものアイドルの一面からは想像できない演技で引き込まれた」と、ファンも驚かせた作品です。 また、「月刊フラワーズ」(小学館)にて2008年9月号から連載された『娚(おとこ)の一生』(作:西絢子)の実写化映画版は、作中での「足キス」シーンも話題になりました。 同作は、恋愛を後回しにして仕事に情熱をささげてきた30代の「堂薗つぐみ(演:榮倉奈々)」の前に、堂薗の祖母の家の離れのカギを持つ50代の大学教授「海江田醇(演:豊川悦司)」が現れ、成りゆきで同居を始めるというラブストーリーです。 公開当時「榮倉奈々さんの素朴な演技がハマり役って感じだった」「ゆっくりと流れる時間と田舎の風景のきれいなシーンが印象的」といった評価に加え、ポスタービジュアルも使われた豊川さんが演じた足キスシーンに対しても「にじみ出るエロスが半端ない」「足キスからのムーディーな流れに完全にやられた」など好評の声が相次ぎました。
LUIS FIELD