指揮官の“痛恨のミス”がなければ、ジャズはレイカーズに勝っていたのか?「たぶん俺がブロックした」とデイビスは否定的<DUNKSHOOT>
現地時間12月1日(日本時間2日)に行なわれたロサンゼルス・レイカーズとユタ・ジャズの一戦は、奇妙なエンディングを迎えた。 【動画】デイビスはブロックできた?レイカーズvsジャズ戦ハイライト 105-104とレイカーズの1点リードで迎えた第4クォーター残り約10秒、ジャズの最後のオフェンス。ディフェンシブ・リバウンドを手にしたウォーカー・ケスラーからパスを受けたコリン・セクストンは、そのままボールをプッシュしてフロントコートに入り、一度ストップしかけたのちにもう一度ドライブを仕掛け、八村塁を抜き去ってレイアップに成功。残り1.6秒を残して、ジャズが逆転に成功したかと思われた。 だが、結果はノーバスケット。ジャズのウィル・ハーディHC(ヘッドコーチ)が要求していたタイムアウトがセクストンのドライブ途中で認められ、フィニッシュの前にレフェリーがプレーを中断するホイッスルを鳴らしていたのだ。 これにはジャズの本拠地デルタ・センターに詰め掛けた地元ファンも騒然となり、ヒーローになり損ねたセクストンも両手を上げ困惑の表情。タイムアウト明け、ジャズのオフェンスは失敗に終わり、レイカーズが辛くも逃げ切り勝ちを収めた。 予想外の終わり方で敗北を喫したジャズ。ただ、もしハーディHCの痛恨のミスがなかったとして、ジャズは逆転勝ちを収めることができていたのだろうか。この試合で33得点&11リバウンドと暴れ回ったレイカーズのアンソニー・デイビスは、ゲーム後のインタビューでその可能性を否定した。 「(ラストプレー中に)ホイッスルが聞こえた。だから止まったんだ。(セクストンが)シュートを成功させたかどうかはわからないね。たぶん俺がブロックしていただろう」 確かに映像を見返すと、セクストンがドライブした際にはデイビスがゴール下に陣取っており、リムプロテクトすべく万全の準備が整っていたものの、笛が聞こえたため止まったようにも見える。 加えてデイビスはブロック王3回、オールディフェンシブチームにも5度選出された経験を誇る守備の名手。あのままホイッスルが鳴らずにプレーが続行し、セクストンがリムに突っ込んでいた場合、ショットを叩き落していた可能性は十分に考えられる。 はたしてタイムアウトが取られなければ、勝利の女神はどちらに微笑んだのか。とはいえ、すべてはタラレバの話に過ぎず、あるのはレイカーズが勝利し、ジャズが負けたという事実のみである。 構成●ダンクシュート編集部
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