Catherine Mann

（ブルームバーグ）： イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会（ＭＰＣ）のマン委員は、インフレリスク後退したことが明らかになった時点で、より積極的な金利引き下げを行うため、より長い期間、金利を高めに維持することを望んでいると述べた。

同委員は英中銀のモデルが示すよりも中立金利は高いとみており、政策金利が５％である現在、ＭＰＣが考えるよりも景気抑制的ではないとの認識を示した。英中銀は19日、政策金利を５％に据え置くと発表。ＭＰＣによる８対１の決定だった。

英中銀、金利据え置き８対１で決定－緩やかな緩和の方針表明

９人から成るＭＰＣの最もタカ派的なメンバーであるマン氏は20日のスピーチ原稿で、「インフレの先行きが不透明な状況では、インフレプロセスにおける極端なリスクが解消するまで、より長い期間、金融引き締めを維持し、その後、より積極的な利下げを行う方が望ましいことをリスク管理アセスメントが示唆している」と説明。

「われわれの予測モデルに組み込まれた想定よりも、中立金利が上昇していることを示す証拠が幾つかある。英長期国債利回りのコンセンサス予想は3.7％であり、英中銀の市場参加者調査では、名目中立金利はほぼ２年間にわたって３－3.5％とされている」と指摘した。

マン委員は８、９両月、いずれも金利据え置きに票を投じたが、住宅コストによる消費者への圧力が強まっている兆候を踏まえ８月は利下げ支持も検討したと明らかにした。英中銀は８月１日、2020年序盤以来となる利下げを発表した。

原題：BOE’s Mann Says MPC Should Move Slowly Then Cut Aggressively　（抜粋）

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