春高バレー秋田決勝 男子は雄物川が30連覇、女子は秋田令和が4度目の全国大会出場へ
「春の高校バレー」の愛称で知られる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会への出場権をかけた秋田県大会の決勝が26日、秋田市のCNAアリーナ★あきたで行われた。男子は強豪の雄物川が安定した試合運びで秋田工を2－0（25－16、25－16）で下して30年連続30度目の優勝を決め、女子は秋田令和がライバル秋田北を2－0（25－18、25－21）で破り3年連続4度目の全国大会出場を果たした。 男子は雄物川がストレート勝ち。雄物川は例年、3年が多くを占めるが、今年はわずか3人。比較的若いチームとなる中、序盤から2年の佐々木悠成が鋭いスパイクを決める一方、同じく2年の長井慶介や長身189センチの1年、菊池和葉らがブロックを次々に決めた。秋田工は187センチの3年、長崎啓徳らが強打を繰り出すが及ばなかった。 女子も秋田令和がストレート勝ち。秋田令和は第1セット、一進一退の攻防から、いずれも3年の石川花菜、大山凛、佐藤優桜、小玉楼心が次々と素早い強打を繰り出し、セットを先取。第2セットは序盤でペースを取り戻した秋田北に一時リードを許すも、2年の土田楓華のスパイクが決まるなどして逆転した。秋田北は3年ぶりの全国切符を狙ったが及ばなかった。 ◇ 【男子・雄物川】 宇佐美大輔監督「ミスが多い試合だったが、何とか全国出場権を得られた。サーブレシーブはある程度強化できたが、トス配分がレフトに偏って単調なバレーになってしまう。スパイク力もまだ全国に通用しないので、まずは今の力を上げることに集中する」 佐藤優月主将「伝統の執念バレーで30連覇を達成できてうれしい。サーブレシーブをつないだ後のミスが多く、自分たちの力を十分出し切れなかった。3年が少ない分、2年と1年が頑張っているので、しっかり声を掛け合ってミスをなくしたい」 【女子・秋田令和】 石黒麻紀監督「別の県大会で2連敗した秋田北に的を絞って、夏以降は〝これだけやったんだから〟と思うほど猛練習を続けた。一人ひとりがパワーも高さもアップして打てるようになった。全国大会に向け、さらにブロック、レシーブに磨きをかける」 石川花菜主将「夏以降の猛練習を皆で乗り越え、新しい攻撃パターンを繰り出せるようになった。ミスしても焦らず下を向かず、全員で声がけをして上を向き、戦い続ける流れを保てた。全国大会では守りを一層固めて相手にプレッシャーをかけたい」
