豪の元F1王者、34歳リカルドについて「ピークを過ぎたのでは」との見解…リカルド本人は「そんなことはない」と否定|F1
元F1王者アラン・ジョーンズ氏が、同胞の後輩ダニエル・リカルドが置かれた状況について自身の見解を示している。その中で「ダニエルはピークの状態を過ぎたのでは」と口にした。 2024年のF1は中東での開幕2連戦を終え、第3戦オーストラリアGPを迎える。そのオーストラリアが生んだ1980年のF1ワールドチャンピオン、12度の優勝経験を持つジョーンズ氏はメルボルンの地元紙『ヘラルド・サン』に対して、こう語っている。 「リカルドはもはやレーシングドライバーとしてのピークを過ぎたのではないか」 「運が悪いというレースもあったかもしれない。ただ、そんな中でもダニエルは常により良い結果を出したいと思っているはずだ」 「確かに乗っているクルマがあまり良くないという側面もある。それでも彼がレッドブルを今一度目指すとか、より競争力の高いマシンに乗りたいと思うのなら、この運を変えていく必要があるだろう。それは自分がけん引役を担い、チームや自分をより向上させる必要があるんじゃないか」
「これはあまり口にしたくないことだが、我々はかつて最高の日々を見てきた。人々が何と言おうと、ダニエルはもっとまともなマシンで走っていた時期があったわけだからね」 「ただ、今は間違いなく足踏みしているような状況だ。明確に結果を示し、素晴らしいショーを多くのファンに見せる必要があるだろう。本人も今の状況で留まっているわけにはいかないと思っているはずだ」 「アルピーヌ(当時はルノー)、マクラーレンと渡り歩き、今はRBに乗っている。結局のところ、今すべきこととしてダニエルはチームメイト(角田裕毅)を破る必要がある」 「私はもちろんダニエルのことを応援しているよ。競争力を持って、ポイント圏内で挑戦できるようになってほしいと思っている。ただ、そうなるまでにはまだまだいくつかのことを変える必要があるんじゃないかな」
一方でリカルド本人はオーストラリアメディア『10 News First Sport』に対し、第3戦オーストラリアGPを前に、こう述べている。 「今年はちょっとずつ安定してきている。スロースタートかもしれないが、まだ2レースを終えたばかりだ」 「メルボルンで流れが変わり、それで改めて今季良いスタートになることを願っているよ」 ここで記者から前述したジョーンズ氏の見解“先日、アラン・ジョーンズは君がもうピークを過ぎたんじゃないかと言っていた”と問われるとリカルドは笑顔を見せながら「いやー、そんなことはないと思うよ。じゃあね」と否定し、その場から去った。 8度のキャリア優勝を誇る現在34歳のリカルドは、かつてトロロッソ時代に2014年からのレッドブル昇格を勝ち取ったトップドライバーの一人。ここで7度の優勝を経験している。レッドブルを2018年限りで去った後はルノー、マクラーレンと渡り歩いた。2021年から在籍したマクラーレンでは、モンツァで1度優勝を果たしているものの、2シーズン通して僚友ランド・ノリスに総合力で大きく見劣りする展開が続いた。
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