「そもそも生きてるんだなって思って」ゴールボール男子初の金メダル 涙を流す主将・金子和也 試合を決めた佐野優人は「人生過去一番です」
◇パラリンピック2024 ゴールボール男子視覚障害 決勝(6日、パリ南アリーナ) パラリンピックのゴールボール男子が初の金メダルに輝きました。 【画像】パリパラリンピックの陸上競技で愛のプロポーズ ゴールボールは“静寂の格闘技”とも言われ、目には視覚を遮るアイシェードがつけられ、鈴の入ったボールを投げゴールを狙っていくスポーツです。鈴の音だけを頼りにボールを止める神経が研ぎ澄まされたスポーツとなります。 日本は準決勝で東京パラリンピックで銀メダルの中国相手に13-5で快勝すると、決勝はウクライナと対戦。 前半に金子和也選手と宮食行次選手が続けざまに得点を決める好スタートとなりますが、ウクライナに追いつかれ同点となり、前後半24分の戦いが終わり、3-3の同点で延長戦に入ります。 すると佐野優人選手が開始1分31秒で決勝点を決め、日本は初めて金メダルを獲得しました。 主将の金子選手は表彰台から涙が止まらず、インタビュー中も幾度となく涙を拭います。「表彰台の一番上に立つのは僕の目標ですし、チームの目標でもあった。この体をつくることが出来たのも、生んでくれた母や支えてくれた兄弟や仲間、数え切れない人の応援サポートがあったから。そもそも生きてるんだなって思って、このメダルの重みを感じると涙をながさずにはいられない」と感謝の言葉を口にします。 決勝ゴールを決めた佐野選手は「人生でこれほどうれしいことはない。人生過去一番です」と喜びを爆発。「これから日本がゴールボール強豪国になれるように引っ張っていきたい」と話しました。