イスラエル極右「ガザは我々の土地」…国内で存在感増す“入植者” その思想は
■「ガザはユダヤ人の土地」…ハマス壊滅後の“再入植”論
――ネタニヤフ首相を支持していますか。 私は現時点ではネタニヤフ首相がイスラエルにとって最も優れた指導者だと思っています。主に外交においてですが。しかし残念ながら、国内においては意見の相違があります。 ――極右政党出身のベングビール国家治安相とスモトリッチ財務相はどうでしょうか。彼らはネタニヤフ首相に「ハマスと交渉するのではなく壊滅させよ」とプレッシャーをかけ続けています。 2人ともユダヤ人にとって素晴らしい存在です。特に、ベングビール氏は個人的にも友人です。 ――ベングビール氏とスモトリッチ氏をはじめ、極右勢力は「ハマスを壊滅させた後、ガザ地区に再入植すべきだ」と主張していますね。 はい、私たちはできるだけ早くガザに戻る必要があります。私は「ガザがユダヤ人の土地だった」ことを、イスラエルから世界へ向けて説明する必要があると思っています。ガザに住む「アラブ人」は別の場所に移動させるか、彼らがイスラエルの統治を受け入れるのであれば一緒に暮らすこともできると思います。 ――現在(注:インタビューをした4月30日時点)、アメリカのブリンケン国務長官がイスラエルを訪問して戦闘休止案に合意するよう促しています。アメリカをはじめとする国際社会に伝えたいことはありますか。 アメリカが独立国家であるイスラエルを管理できると考えているのであれば、それは言語道断であり、認めることはできません。アメリカ人もそうですが、イスラエルに住んでいない人たちは私たちと会って話そうともしません。今、あなたが私と話しているように、対話のうえでお互いに理解することが大事だと思います。アメリカのバイデン大統領もEUも、いつでも私たちの土地に招待しますよ。