「アナウンスで球児後押し」 センバツ開会式司会・古賀美希さん
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)で、長崎県立諫早高の古賀美希さんと、岐阜県立岐阜北高の古田桃香さんが開会式の司会を務める。2人はともに現在高校2年で、第70回NHK杯全国高校放送コンテストで古賀さんがアナウンス部門、古田さんが朗読部門の優勝者だ。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 古賀さんは、開会式のうち入場行進のアナウンスを担当する。 小学校のころから知る先輩がいた縁で、中学生の時から放送部に入った。当初はあまり興味がなかったものの、校内放送を聞いた同級生らに「うまかったね」「声が透き通っていて好き」とほめられるうち、放送の魅力に目覚めた。「自分の声が、いろいろな人に届いて聞いてもらえることが楽しい」と語る。 長崎県諫早市で生まれ育ち、地元のなまりに自然となじんでいたが、中学生時から出場する放送コンテストに向けては、標準語のアクセントを身に付けようと力を入れた。高校では神奈川県出身の顧問、小野下洋美教諭(59)の口の動きや発音を手本に、自分で原稿を読んだ後、部員らや顧問に指摘を受けて修正する練習を重ねた。小野下教諭からは「負けず嫌いの頑張り屋」と評される。 将来は声を生かしたアナウンサーや声優のほか、教師になる夢も思い描く。「今年は能登半島地震で被災し、環境が整わない中で練習してきた球児もいる」と思いをはせ「選手たちに恥じないよう努力をして、アナウンスで後押ししたい」。【川島一起】