体操五輪メダリスト・村上茉愛さんが東京・墨田区立緑小学校で“特別授業”、パリ五輪体操女子代表に「メダル取れる!新しい歴史を作って」と熱烈エール!
体操女子で2021年東京五輪種目別床運動銅メダリストの村上茉愛さん(27)が東京・墨田区の緑小学校で「特別授業」を行った。女子個人種目で日本初となるメダル獲得の偉業を成し遂げた試合当日の朝に「表彰台に乗っている夢を見て、正夢を絶対に現実にしようと演技して、実現できた」という不思議体験のエピソードを披露。子どもたちには、持参したメダルに直接触れてもらう貴重機会を提供し、体育の実技指導まで行った。 【写真】村上茉愛さん、夫と結婚1周年ショット この「特別授業」は都教育委員会による公立学校を対象とした多様な体験活動の機会を提供する「笑顔と学びの体験活動プロジェクト」の一環。緑小学校が「オリンピアン等の学校派遣」を希望し、実現した。 村上さんの授業は、体育館でのインタビュー形式での講話から始まった。集まった全校生徒から万雷の拍手で迎えられ、「(試合より)今の方が緊張しています」と村上さん。「試合はいっぱい準備していっぱい練習してきているから自分に大丈夫と言い聞かせることができるので緊張しない」と話し、大舞台と本番での強さの理由を明かした。 今年は五輪イヤー。3年前の東京五輪でのメダル獲得のことを尋ねられると「その日の夢に出てきたんです、表彰台に乗っている夢…」と話し始めた。「夢は1位で、結果は3番だったんですけれど、夢にも出てきたぐらいだから今日は絶対にうまくいくと。正夢を現実にしてやろうという思いのまま演技をして、メダルを取ることができた」と当時を振り返った。 「メダルって本当に重くて。普通のメダルは100グラムあるかないか。でも、五輪のメダルは500グラムぐらいあって結構、重い。自分の頑張ってきた、夢を叶えたいという想い。心の“想い”と“重い”が合わさって、すごい重いなって…」と話したところで、村上さんは子どもたちの反応を見ながら「すごい上手いことを言ったんですけれど、あまり分からなかったみたい」と苦笑い。先生たちの笑いを誘った。 パリ五輪は7月26日から8月11日までの日程で開催される。「今年の体操女子代表の選手はメダルを取れる可能性を秘めているので、これまで練習してきたことに自信をもって戦い抜いて欲しいし、新しい歴史を作って欲しい」とエール。子どもたちにも「いろんなことにチャレンジしていって欲しいなというのが私の願い。あきらめないでチャレンジしていって、いろんなことに触れていって欲しい」とメッセージを贈った。
報知新聞社