日本製紙石巻が決勝進出 ルーキー今野瑞暉が先制打で勢い「苦しいことなくやれている」環境に感謝
<社会人野球日本選手権東北大会:日本製紙石巻(宮城)7-0トヨタ自動車東日本(岩手)>◇8日◇準決勝◇宮城・仙台市民球場 日本製紙石巻(宮城)がルーキー今野瑞暉内野手(22=青森大)の先制打がチームに勢いをもたらし、トヨタ自動車東日本(岩手)を7-0で下した。9日の決勝で勝利したチームが日本選手権(京セラドーム大阪)出場を決める。 ◇ ◇ ◇ 先制点にこだわるチームのルーキーが決めた! 「何とかして試合に出たかった」。今年の都市対抗野球で、チームとしては4年ぶりに出場し、11年ぶり勝利を挙げた。その瞬間をルーキーイヤーにして立ち合いながらも、ベンチ外から見守った日本製紙石巻・今野。今大会ではスタメン入りを果たした。 今野は2回2死一、二塁から、左翼線に先制の2点適時二塁打を放ち、ベース上でベンチに向け両手でピースサインを決めた。「チーム全体で先制点にこだわっていたので先制点を取れて良かった。(先発出場は)プレッシャーを感じるべきなんですけど全く感じていない、楽しくやれている」と話した。 今野がのびのびとプレーできる理由の1つとして「恵まれたチームで野球をさせていただいているというのが大きい、大学とは違い年の離れたベテラン選手もいるが、やりやすい雰囲気作りをしてくれている。おかげで苦しいことなくやれている」と環境に感謝した。 今野のピースサインに、ベンチ内の選手も全力で応え、喜びを表現した。全国の舞台まであと1勝。前回はベンチ外から見た舞台で、躍動する姿が見られるだろうか。【高橋香奈】