「なんで引退するの!?」引退試合固辞41歳仕事人の〝ラスト火消し〟に惜しむ声続出「絶対まだまだできるよ」「最後の最後までかっこいい消防士」
◆オリックス0―1ソフトバンク(16日、京セラドーム大阪) 引退を表明した41歳右腕が見事な火消しで〝ラスト登板〟を締めくくった。 ■「なんで引退するの!?」引退試合固辞41歳仕事人の〝ラスト火消し〟【動画】 1点ビハインドの8回2死二塁の場面でマウンドに上がったのは、オリックスの比嘉幹貴(沖縄市出身)。15日に球団ホームページで引退を表明した右腕は「球団からは記者会見や引退セレモニーの打診もいただきましたし、本来であれば、皆様の前で直接お伝えすべきところではありますが、私自身、そういったことが本当に苦手な性分であり、こうして球団や報道を通じてのご挨拶となりますことをお許しください。15年間、本当にありがとうございました」などとコメントを残し、引退試合を固辞。この日の登板が事実上の引退試合となった。 比嘉は同郷の山川穂高と対峙。持ち味の外角を丁寧に突く投球を見せたが、四球で歩かせた。続く中村晃には、この日最速となる141㌔をマークするなど直球で押し切りライトフライに仕留めると、ふうっと大きく息をついてプロ通算418試合目となるマウンドを後にした。 ベンチ横で見守った宮城大弥や山岡泰輔は笑顔で拍手を送り、ファンからも大きな比嘉コールが巻き起こった。 この投球をパーソル パ・リーグTVの公式Xが動画で公開。ファンからは「絶対まだまだできるよ」「こんなの泣いちゃう」「最後の最後までかっこいい消防士さんの比嘉」「なんで引退するの!?」などの声が寄せられている。 比嘉はコザ高校、国際武道大学、日立製作所を経て2009年ドラフト2位でオリックスに入団。1年目からリリーバーとして活躍し、14年には62試合に登板し防御率0.79を記録した。22年の日本シリーズでは5試合に登板して日本一に貢献。今季は5試合に登板し、3回⅔を投げ無失点の成績を残している。
西日本新聞社