「他人に万引させても犯罪」和歌山県警の少年サポーターが小学校で非行防止の授業
和歌山県警などは、小中学生の非行を防ぐための「キッズサポートスクール」の公開授業を和歌山市砂山南の市立砂山小学校で行った。5年生約30人が、県警OBが務める少年サポーターから身近な社会のルールについて学んだ。 同スクールは平成15年4月から県内の小学2、5年生と中学1年生を対象に実施している。今回は同サポーターの樫山啓次さん（72）が道徳の時間に授業を行った。 樫山さんは「どうしてもゲームの攻略本がほしいときどうするのか」というケースを取り上げ、万引は犯罪になることや他人に万引をさせた場合も罪になることをイラストパネルを使って説明。「『良い』『悪い』を自分で考え正しい行動ができる心のブレーキが重要」と呼びかけた。 このほか、交流サイト（SNS）上のやり取りの言葉遣いで相手の心に傷を負わせる可能性もあり、発信する前に相手の気持ちになって考えることが大切だと説明した。 授業を受けた寺田美月さん（11）は「私たちも社会の一員としてルールを守ることが大切なことが改めて分かった」と話した。
