25年度雇用保険料率、1.45%へ 経済回復で0.1ポイント下げ 厚労省
厚生労働省は23日、2025年度の雇用保険料率を現行の1.55%から1.45%へ0.1ポイント引き下げる方針を決めた。 コロナ禍を受けて雇用保険財政が悪化したが、経済回復に伴い収支が改善したため。 同日の労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の部会で案を示し、了承を得た。引き下げは17年度以来8年ぶり。これにより、労働者が払う保険料は、月収30万円の場合、月1800円から150円減の1650円となる。 雇用保険料のうち、失業手当などに充てている事業の保険料率は現行0.8%で、労使が折半している。これを0.7%へ引き下げる。失業給付のための積立金が今年度は約2兆2400億円になる見込みで、3年前と比べて1.8倍に増加することなどを考慮した。