NY最大の公共の敵はネズミ 11月から条例で蓋付きゴミ箱に
ニューヨーク、ニューヨーク州、11月27日 (AP) ― 半世紀もの間、ニューヨーカーは悪臭を放つゴミをビニール袋に詰めて、そのまま歩道に投げ捨ててきた。 そこでゴミ袋の山は時には漏れたり、破れて路上にゴミがこぼれたり、ネズミの餌場となってきた。冬になれば、除雪された雪の壁に埋もれたゴミ袋の山は、何日も何週間も凍ったままだ。 アメリカ最大の都市の住民はようやく、徐々にではあるが、新しい日常に慣れつつある: 毎日のゴミをゴミ箱に入れようになった。それも、蓋付きのゴミ箱に。 今年初めには、すべての市営企業でゴミ箱の使用が義務付けられた。そして今月初め、蓋つきのゴミ箱の設置が、居住戸数10戸未満のすべての住宅に義務づけられた。 ニューヨーク市の家庭、企業、施設は、毎日約2万トンのゴミを歩道に出しており、そのうち約1万1000トンは市の衛生局が回収している。 残りの多くは民間のゴミ収集車が回収している。 20世紀初頭、ニューヨーク市はゴミを金属製のゴミ缶に入れることを義務づけていた。 しかし、ビニール袋が普及するまで、ゴミはゴミ箱に直接捨てられていたため、ゴミ箱は不潔で汚れていた。 そして1968年、市の衛生局職員がストライキを起こした。1週間以上、ゴミ箱は溢れかえった。 ゴミの山は歩道に高く積まれ、道路にこぼれ落ちた。レジ袋メーカー各社が数千枚のビニール袋を寄付し、混乱とゴミの山は一掃された。 しかし、民主党のアダムス市長は、悪名高いネズミとの戦いで、ネズミを公共の敵No.1とみなしている。 ネズミにとって、ビニール袋は何の問題もなかったが、蓋が閉まり、ロックできる耐久性のあるゴミ箱は、理論的にはネズミの侵入を防ぐのに効果的である。 11月12日に施行されたゴミ箱条例にも、それでも問題はある。 ほとんどの建物に庭や路地、ガレージがない地域で、大型の車輪付きゴミ箱の置き場所を探さなければならず、家主や住宅所有者は、空のゴミ箱を回収し、歩道から持ち帰らなければならない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)