アストンマーチン・ランボルギーニ・フェラーリ、CNNが見たアサド氏のガレージの内側
(CNN) 政権の座を追われたシリアのアサド大統領は、高級車がずらりと並ぶガレージを複数所有していた。 【映像】高級車がずらり、アサド氏のガレージの内側 CNN記者が訪れたのは、大統領宮殿の敷地にあるガレージの一つだ。 駐車場にはアストンマーチンやランボルギーニ、フェラーリが並び、この駐車場の外には装甲車で埋め尽くされた別の駐車場が存在する。 ガレージの車はアサド政権の根深い腐敗を物語る。そもそも、この蜂起が2011年に始まった大きな要因は政権の腐敗だった。 アサド氏の統治はかなりの年月に及び、それ以前には父親が数十年にわたり国を支配した。高級車は腐敗や強欲の水準を象徴しており、多くのシリア国民が食べ物の確保に苦慮する中、アサド家がぜいたく極まりない豪奢(ごうしゃ)なライフスタイルを送っていたことを示す。 過去14年間、シリア国民は爆撃や拷問を受け、手足に障害を負い、拉致され、殺害された。その一方で、アサド氏は車をずらりと並べたガレージを幾つも所有し、王のような暮らしを送っていた。宮殿、目を見張る装飾、大理石も残されている。 取材班は、宮殿内に忍び込んだ一般市民が呆然(ぼうぜん)と口を開けている様子も目撃した。彼らはシリアが辛酸をなめている時に、アサド氏がこのような暮らしをしていたとは信じられなかったのだ。 従って、この光景は腐敗の根源、すべての始まりを示す暗喩といえる。