「坂上忍の動物保護ハウスでも働き」CMで一世風靡した小野真弓(43)千葉で動物と向き合う現在「保護活動に終わりはないんです」
── ボランティアとして活動するのと、仕事として取り組むのとでは、異なる部分はありますか? 小野さん:ボランティアでも仕事でも「動物たちを幸せにしたい」思いは一緒だと思います。現状では、保護活動を支えているのはボランティアの方がほとんどです。ボランティアを行う人がいないと、保護活動自体が立ち行かなくなってしまいます。ただ、活動が負担になり、途中でやめてしまう人がいるのも事実です。「さかがみ家」は寄付やクラウドファンディングに頼らず、動物の保護活動を仕事としてとらえています。スタッフとして働けば給与も出るから、経済的な理由で活動を断念する人も少なくなる気がします。その結果、継続的に活動を続けることができるはずです。
ボランティアとして取り組むか、仕事として保護活動に向き合うか、人それぞれだし、どちらが正解というわけではないと思います。私は、個人でもボランティア活動をしながら、「さかがみ家」のスタッフとして働いたことで、動物保護に関して、いろんな考え方やアプローチ方法があるんだと学ばせてもらいました。ぐっと視野が広がったと思います。 PROFILE 小野真弓さん おの・まゆみ。1981年生まれ、千葉県出身。「アコム」のCMで人気に火がつき、グラビアアイドル、俳優として活動。2019年、東京から千葉県木更津市へ移住。 地域猫活動や預かりボランティアを行い、俳優の坂上忍氏が所有する動物保護ハウス「さかがみ家」のスタッフとしても活動中。
取材・文/齋田多恵 写真提供/小野真弓
齋田 多恵