「いろんな人とすぐに出会える」婚活ゆえの落とし穴は 「日本一婚活してきた」ライターが語る
見た目に惹かれるという病
ここが弱点だと自覚しているが、アプリで女性の写真を眺めると、ついきれいな人に申し込んでしまう。これがいけない。 男女とも容姿がハイレベルなのにシングルでいるには、なにかしら理由があるものだ。容姿に恵まれ、人柄もよく、生活も健全で、婚歴もなく、お金を持っているような完璧君、完璧さんなど、“婚活市場”にはいない。申し込んできた相手がはるかに年下でいわゆるイケメンの場合、ナンパ、既婚者、物販や金融商品の営業、宗教勧誘、詐欺、DV、パワハラ、モラハラ、借金などを警戒するべきだ(ドラマでも、主人公がアプローチしてきたイケメンに対して、セールスではないかと疑う場面があったが、あれは正しい姿勢である)。 相手がはるかに年下でスタイルのいい美女の場合、物販や金融商品の営業、宗教の勧誘、詐欺、おねだり体質を警戒するべきだ。 実際にこんな体験があった。アプリを通し美しい10歳以上年下の銀座の元ホステスと親しくなった。彼女には婚歴があり、成人した息子がいた。そんなことはもちろん許容範囲だ。こちらだって威張れるプロフィールではない。オレにもついにいい出会いが訪れた! と思った。しかし、甘かった。口説きに口説いてようやくお泊まりにこぎ着けたら、行為の後、彼女が裸のままお経を唱え始めた。 新興宗教の熱心な信者で幹部だった。彼女に悪気はない。 しかし話を聞くと、献金をはじめ受け入れ難いことがいくつもあった。
CAは特殊な人だった
前述の拙著に書いたが、CAからアプローチしてもらったこともある。美しく積極的な女性で、その日に東京・青山で食事をして意気投合。帰路ホテルに誘われた。筆者は有頂天。まあ今思うと、ちょっと変な感じはあった。ましなシティホテルを予約しようとする筆者を制し、連れて行かれたのは中央線沿いのボロボロのホテル。 彼女には特殊な性癖があった。なので、さまざまな行為をテストされた。指示されて、彼女の体をかびの匂いがきついカーペットの上で引きずりまわした。清潔ではないホテルのほうが燃えるらしい。レクチャーを受け、生まれて初めて言葉攻めもやった。しかし、筆者はノーマル。 頭のなかで自分を励まして頑張った。もはや労役だった。