HPに書けばお客様から勝手に好かれるプロフ項目 (横須賀輝尚 経営コンサルタント)
■反応率を高める上で効果的な情報が、顔写真とプロフィール
報酬額は先ほどのフレーズとともに掲載するとして、ひとつ問題なのが顔写真の掲載に抵抗があることです。 士業は人で取る仕事、といっても過言ではないくらいパーソナリティが重要です。特に他の商売と違い、納品するものが書類やサービスという見えにくいものになりますので、より「誰が」扱うかが重視されます。食料品や事務用品であれば、誰が売っていてもあまり差はないといえますが、士業の仕事というのは対面で話をし、サービスを提供するものです。そのためお客様は人柄を重視します。 加えていえば、お客様が数ある士業を比較し、実務能力の差を見抜くことは極めて困難です。つまり、お客様は資格があることで「誰でも一定の知識や能力があるはずだから、大きなはずれはない」と思っています。このことからも、やはりあなたのパーソナリティを出すことは、極めて重要なのです。 以上のことから、インターネットを通じて仕事を取りたいと考えたら、必ず顔写真を掲載してください。もちろん、真顔で怖い顔ではなく、笑顔の写真を掲載することも忘れてはなりません。ただでさえ敷居が高いのが士業事務所なのですから、写真くらいはにこやかな笑顔で出迎え、サイトでの第一印象を少しでもよくしたいものです。
■サイト上でも好かれる「反応キーワード」を掲載しよう
写真と同様に重要なのが、あなたのプロフィール掲載です。私自身がこれまで約22年経営してきた結果、さらには延べ3,000名以上の相談を受け、事例報告を聞く中で、やはり依頼理由の中でもっとも多いのが「所長先生のプロフィールから親しみを感じた」「共通点が多く、すぐ話ができると思った」「フランクな印象を受けた」などのプロフィールから感じた「人柄」です。 もう少し端的な言い方をすれば、ホームページを見てもらったときにいかに「好かれるか」これがポイントだといえるでしょう。結局、お客様は嫌いな人に仕事を頼むことはなく、やはり好きな人、気に入った人に仕事を頼むものです。ですから、プロフィールを好かれるようにつくる必要があります。 「好かれるプロフィールなんて、どうつくるの?」と思われるかもしれませんが、方法はいたって簡単です。あなたを表すキーワードをいくつもプロフィールの中に入れていけばよいだけなのです。 たとえば、出身地、学歴、職歴、趣味、資格、交友関係、理念、スポーツ歴などをできるだけ掲載します。人に好かれるもっとも簡単な方法は、「相手との共通点を見つけること」です。ひとつ、ふたつでは単なる偶然かもしれません。しかし、3つ、4つと共通点が見つかってくると「この人はちょっと自分に近い人だ」と感じるようになります。 小さなことのように聞こえると思います。しかし、私が仕事を取ってきた中、たくさんのクライアント士業からの事例報告を聞くと、このプロフィールで仕事を取っている例は本当に多数あるのです。 「大学の後輩だった」「趣味が鉄道で同じだった」「やっていたスポーツが同じだった」という本当にまるでお見合いのようなきっかけですが、こうした共通点があることによって、あなたに好感を持ち、問い合わせしたくなるのです。 この誰かが反応するキーワードを私は「反応キーワード」と呼んでいます。ぜひあなたも恥ずかしがらずに、ネット上でもアナログでも「反応キーワード」を掲載して、共感を集めてください。そうすれば、自然と仕事は増えていくはずです。 横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役/特定行政書士
【プロフィール】
1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ2,000人以上が参加。著書に『プロが教える潰れる会社のシグナル』(さくら舎)、『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』(さくら舎)、『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、他多数。