HPに書けばお客様から勝手に好かれるプロフ項目 (横須賀輝尚 経営コンサルタント)
『資格起業バイブル(横須賀輝尚 著)』
大企業に勤めていても副業が推奨される今、起業に興味を持つ人は増えています。そんな中、常に注目されているのが資格の取得。すでに資格を持っている人はもちろん、資格を取って独立したい人や資格に興味がある人に必読のQ&Aを、経営コンサルタントで士業(特定行政書士)でもある横須賀輝尚氏の著書「資格起業バイブル」から、再構成してお届けします。
■高額でも低額でも、値段がないものは買うことができない
『Q.他社と比較されたくないので料金を載せたくないです。顔写真の掲載にも抵抗があります。 税理士を開業している者です。顧問料の金額はお客様からヒアリングしないとはっきり決めることができません。また、他社と比較されるのが怖いので、できれば報酬額表を載せたくありません。また、横須賀先生は顔写真の掲載を勧めていらっしゃいますが、写真の掲載はやはり抵抗があります。』 たしかにお気持ちはわかります。月額3万円と提示して、実際に詳しい話を聞いたらとても3万円では対応できないボリュームの仕事だった……ということはやはり避けたいと思うのが普通です。 しかし、値段がないものを購入することはできません。「詳しくはお問い合わせください」と記載することで問い合わせを促すこともできますが、やはり値段が書いてあるサイトのほうが問い合わせはしやすいといえます。 また一方で、お客様のほうもそれほど図々しいわけではありません。最初に聞いていた表示価格は知っていたとしても、正式な見積もりをお願いした後、事情によって最初の価格より高くなったとしても、高くなった理由が明確であれば、すぐに断ることはそれほど多くないといえます。つまり、「表示したからその価格より高くしてはいけない」ということはないのです。 ただし、それでも不安である、と感じたあなたに最適な表現方法があります。それは報酬額を掲載した上で、「あくまでもこの金額は一例です。お客様の状況に応じてこの金額より高くなることもあれば、安くなることもあります」と記載しておくことです。こうすることによって、「もしかしたら自分の場合は安くなるかも」と思っていただき、問い合わせもしやすくなります。 私自身が実際に、こういった掲載をし、問い合わせをいただいていました。やはり「安くなることもある」というのが問い合わせしやすかったそうです。こうしたことからも、サイト上ではやはり報酬額を掲載するのがベターです。