野党の立候補予定者ら「裏金問題」で攻勢、対する自民党の立候補予定者は 衆議院が解散
衆議院が9日解散し、15日公示、27日投開票までの事実上の選挙戦がスタートしました。 解散に先駆けて自民党本部は9日朝、次の衆院選での公認候補を発表しました。 自民党 前職 鈴木淳司氏 「(衆院選が)いよいよ正式に始まる中で公認を頂けてありがたいと思っている」 大府市や尾張旭市などの愛知7区から立候補を予定している自民党の前職、鈴木淳司氏(66)。 2018年~22年にかけ、旧安倍派から受け取っていた60万円を政治資金収支報告書に記載していませんでした。 鈴木淳司氏 「いわゆる裏金というつもりでは全くない。とは言っても不記載には間違いないので記載していなかったことは申し訳ないが、今思えば確かめて記載しておけば問題なかった。いわゆる”裏金議員”と言われる範ちゅうではないかなと思う」 同じ愛知7区から立候補を予定している国民民主党の新人、日野紗里亜氏(36)。 石破総理が決めた解散のタイミングと中身について批判しました。 国民 新人 日野紗里亜氏 「『早期解散を』という声もあったかと思うんですけれども、やはり何も方向性が定まってない中での解散というものに関しては、なかなか国民の方には納得いただけない内容なのではないか」 さらに共産党の新人・鈴木弘一氏(49)は… 共産 新人 鈴木弘一氏 「愛知7区は何と言っても”裏金議員”のいるところです。この地域から裏金、金権腐敗政治を一掃したい。自民党政治の行き詰まりを正すことのできるチャンスでもありますので、このチャンスを逃さずに躍進のために頑張りたい」
三重4区の様相
自民 前職 鈴木英敬氏 「お詫びも反省も述べて、経緯はどうあれ、自分の責任だということで、地元で100を超える場所で説明して説明責任を果たし地域のために努力してきた自負がある」 伊勢市や尾鷲市など三重県南部の15市町を選挙区とする三重4区。 ここで立候補を予定しているのが、自民党旧安倍派の前職、鈴木英敬氏(50)。 鈴木氏は三重県知事を10年務めたあと、前回の衆院選で初当選。 岸田内閣では1期目ながら内閣府政務官にも就きました。 一方、2022年の政治資金収支報告書に派閥から受け取った280万円の不記載があり、修正を届け出ました。 党の方針で比例重複の立候補は認められない見込みです。 鈴木英敬氏 「もともと私からも退路を断って比例重複をやめようと思っていた。退路を断って信頼回復のためにしっかりやっていく」 再選をかけた選挙戦では実行力や実績を強調するとともに、物価高対策、賃上げといった経済政策を訴えたいといいます。 一方、立憲民主党から立候補を予定するのがジャーナリストで新人の青沼陽一郎氏(56)。裏金問題については… 立憲 新人 青沼陽一郎氏 「小さい子どもが店でお菓子を買うときも消費税を払っている。国会議員が裏金をもらって所得として税金を払っていない。これは許されないこと」 政策活動費廃止のほか「交通弱者への支援」や「賃上げ」、「防災」などを訴えたいと話します。 共産党から立候補予定の新人・中川民英氏(57)も自民党の裏金問題への対応を強く批判します。 共産 新人 中川民英氏 「裏金というのは本当に政治的な”大犯罪”だと思います。その”犯罪”でどんなことをやっていたのか、明らかにしていかなければ国民は納得しない」