たった10分で人生が変わる!?双子を自宅保育しながら在宅ワークをかなえた子育てと勉強の両立方法
「将来のために資格取得の勉強を始めようかな」 「でも子育て中だと思うように勉強できない」 勉強したいことを見つけても、子育てと勉強を両立するのは簡単ではありません。子育て以外にも仕事や家事などで忙しく、時間の確保やモチベーションを保つ方法に悩む方も多いのではないでしょうか。 【画像で確認】鉄道会社社員からWebライターに。スキルゼロでも活躍できるために必要な4つのこと そこで今回は未就学児3人の子育てをしながら、フリーランスWebライターとして活動している河村夢美さん(@_ymm.life)にお話をうかがいました。 河村さんの初めての子育ては双子でした。そして双子が1歳になり夜間授乳が終わったタイミングで、自分のキャリアと向き合い少しずつ勉強を始めたそうです。 今回の記事では、子育てしながら勉強を両立する方法について詳しく解説してくれました。 * * * こんにちは!河村夢美です。現在未就学児3人の子育てをしながら、在宅ワークをしています。職業はWebライターです。 出産前は鉄道会社に勤めていましたが、育児休職をきっかけに働き方を見直しました。昨年末に退職し、今年の2月からWebライターとして活動しています。 Webライターになる前は自己分析をしたり、Instagram運用をしたり、将来のためになりそうなことになんでも挑戦していました。しかし子どもが朝夜問わず起きてきて中断せざるをえなくなったり、家族の予定が変わったり、子育てと勉強の両立には本当に苦労しました。 まとまった勉強時間を確保できなくても、時短家電を使わなくても子育てと勉強を両立できる方法はあります。今回は自宅保育しながらでもできる、子育てと勉強の両立方法についてご紹介します。 ■1.子育てと勉強の両立方法(1)まずは「10分だけ」時間を作る 子育てをしながらの勉強時間の確保は、簡単ではありません。疲れ切った1日の終わりに机に向かうのは今でも気力と体力を要します。 私も初日は張り切って3時間ほど勉強したのに、机に向かうハードルを越えられず1週間後にはやめてしまっている…という経験を何度もしました。 その中でも成功した方法が「毎日10分だけ時間を作る」です。10分だけと決まっていると机に向かうまでのハードルが下がり、疲れていても続けられました。 「10分だけなんてやる意味はあるの?」と思った方もいるかもしれません。しかし毎日10分取り組めば、1ヶ月で約300分勉強できます。1日1時間の勉強を3日で挫折するより勉強時間は長くなり、さらにたった10分でも勉強を毎日継続できれば「子育て中でも勉強を継続できた」という自信にもつながります。 私も自己分析の問題集を1日1問解くことから始めました。実際取り組んだのは「メモの魔力」(前田裕二著、幻冬舎)という書籍の巻末付録「自分を知るための【自己分析1000問】」です。まずは100問が目標と記載されていたので、3ヶ月ほどかけて100問を解きました。100問解き終わった後は自分の得意・不得意や将来どうしていきたいかなどが明確になっただけでなく、子育て中でもやりきれたという自信がつきました。少ない時間でも継続すれば、きっと将来の役に立ちます。 ■2.子育てと勉強の両立方法(2)期限を決める 勉強のモチベーションを保つのも大変です。私も初めから思うような結果は得られず、勉強するのが嫌になってしまうこともありました。 そこで効果的だったのが「勉強する期限を決める」でした。この日までは続けると先に決めておけば、つらくてもこの日までは頑張ろうと気持ちを立て直せるからです。 たとえば今年3年目になるInstagram発信は、当時は「復職までの1年間」と期限を決めて始めました。当時運営していたのは、双子育児情報を発信するアカウントです。フォロワーを思うように伸ばせず悔しい時期もありましたが、期限が決まっていたのでつらくても気持ちを立て直して取り組めました。そして最終的にはかなりニッチなジャンルでありながら、フォロワーを5,000人まで伸ばすことができました。現在はInstagram関連のお仕事もいただいており、当時の積み重ねが今につながっていると感じています。 ■3.子育てと勉強の両立方法(3)家族に目標を宣言する 勉強に集中するには、子どもを誰かに預けて一人の時間を確保するのが1番効果的でした。私は一人の時間を確保するために、家族に「目標を達成するために勉強する時間がほしい」とあらかじめ伝えて協力してもらいました。 かなうかわからない目標を家族に話すのは、少々勇気がいることかもしれません。私も初めは何となく恥ずかしい気持ちがあり、なかなか言い出せませんでした。しかし一瞬の恥ずかしさを捨てて目標を達成できるのなら、話してみる価値はあると気持ちを切り替えました。結果一人の時間を確保して勉強に集中できるようになったので、あの時勇気を出して本当によかったと思っています。 また一人の時間を確保できるようになったら、思うように勉強が進まない時に「子どもがいると勉強できない…」とイライラしてしまうことが減ったのもうれしい効果でした。今は進まなかったとしても、数日後に一人の時間が確保されていると思えるだけで心に余裕ができたからです。 最初は恥ずかしいですが、時間の確保のしやすさは段違いです。何か始めてみたいことがある方は、目標を宣言し家族に協力してもらうのをおすすめします。 ■4.子育てと勉強の両立方法(4)優先順位をつける 勉強したいのに家事がたまっている、家事を片付けたいのに子どもが「見てて!」と1日中寄ってきて何も進まない…子育て中の方なら1度は悩むことでしょう。そのような時は、私は時間に優先順位をつけるようにしています。 たとえば子どもと遊ぶ時間は「この時間は子どもと遊ぶのが、優先順位1位のタスク」と決めます。そう決めると子どもと遊ぶことは勉強や作業を進められない原因ではなく、優先順位1位のタスクに変わりました。結果思うように勉強や作業が進まなくても焦りや罪悪感を感じずに済み、子どもとの時間を楽しめるようになったのです。 さらに焦りや罪悪感を感じなくなると、疲れ切って夜動けない日も減りました。結果一人の時間での勉強や作業がさらにはかどるようになり、確保できる時間は同じでも勉強量を1.5倍に増やせました。 * * * 河村さんは勉強時間を長時間確保するのではなく、「短時間でもいいから期限を決めて続ける」と決めて行動されたそうです。周囲に頼ったり時間への解釈を変えたりすると、無理せず時間を確保できるようですね。 資格取得やスキルアップのための勉強をしたいと思いつつも、時間の確保や子育てとの両立が難しくて悩んでいる方は多いのではないでしょうか。まずは1日10分から、始めてみてくださいね。 ▶プロフィール 河村夢美 フリーランスWebライター。双子と2歳児の母。働き方に悩み、育休中に鉄道会社を退職。現在は2歳児の自宅保育と在宅ワークをしながら、働き方に悩む子育て世代に向けて在宅ワークをかなえる方法やリアルな体験談を発信中。 文=YY