モデル・道端カレンがヨガ・ピラティス雑誌の表紙に! 「マシンピラティス初体験でお腹がスッキリぺったんこになったんです」
──ヨガを通じて、何か心身に変化はありましたか。 道端 もちろん、凄くありました。一番は、自分の身体と向き合う習慣がついたことです。ヨガ哲学でも言われていますが、ヨガにはさまざまなポーズがあるけれど、そのポーズを正しくできることがヨガではないんですよね。そのポーズに対して自分がトライするということ、そして身体がどういう反応をしているかを見るということが大切であって。 たとえばヨガの基本ポーズに山のポーズがありますよね。表面上は、ポーズをきれいに完成させることを目指してやっているように見えますが、実は違う。山のポーズというツールをただ使っているだけで、自分の身体が今日はここが硬いな、柔らかいなとか、今日は気持ちいいな、不調だなといった自分の身体の声を聞くために使っているに過ぎない。 ──ともするとポーズの完成度を追うあまりに、柔軟性に固執してしまいがちですが、そこがヨガの真髄ではないと。 道端 ヨガが流行っていた時期に、男性にヨガを勧めると「自分は身体が硬いから無理。ヨガは女性がやるものだ」という人がとても多かったんですね。でも、ヨガは身体が柔らかい人のためのものでも、女性のためのものでもなくて。その形を取りながら、自分自身の身体の声を聞くための時間なので、形ができていなくてもオッケーなんですよね。
マシンピラティス初体験でお腹がスッキリぺったんこに
──ピラティスの経験は、ヨガの後になりますか。 道端 実はヨガを始めたのと同じ時期に体験はしていまして。ヨガスクールにピラティスのクラスを併設しているところは多いですよね。私もヨガに通いつつ、探求心からマットピラティスのクラスに参加してみたんです。ただ、当時の私にはピラティスでの効かせ方が難しく、効果実感のようなものも得られなくて。その認識が変わったのが、つい最近のことなんです。 ──認識を変えるようなピラティスの体験があった? 道端 マシンピラティススタジオとのお仕事をきっかけに、今年の3月から継続してマシンピラティスを体験させていただいて。またその間、5月に語学留学でハワイに滞在したときも、現地に住むジェシカが通っいるという教室に参加して、ここでもマシンピラティスを学びました。そして、どちらでも感じたのが、「私のような初心者にはマシンが向いているな」ということでした。 ──10年前とは違い、効果実感を得られたんですね。 道端 もともと創始者のジョセフ・ピラティスさんは、負傷して動けない人のリハビリのために、ベッドを使ったピラティスを始めたんですよね。そのルーツを考えると、マシンの方が正しいポジションに導いてくれて、その状態をキープしてくれるぶん効かせやすいし、身体の正しい位置や動かし方も分かって、私にはすごく腑に落ちたんですよね。もうひとつ、凄いなと思ったのは、マシンピラティスでお腹まわりのワークを体験したとき、1回でお腹がぺったんこになったんですよ。 ──1回で、ですか? 道端 そうなんです。腹筋運動でぺったんこにするのって、けっこう難しいじゃないですか。でも、ピラティスの場合、表面ではなく身体の奥というか、内側から凹ませていくイメージなんですよね。そのワークを体験してみて「コアって意識しない限り、ふだんはゆるんでいるし、自分でコントロールできていないんだな」と改めて思いました。 ──言わば身体の奥の”眠れるコア”を、ピラティスで目覚めさせてあげるという。 道端 そう! ピラティスを通して身体の奥の体幹を意識して、自分でコントロールできるようになれば、引き締められて骨盤が安定するし、姿勢改善にもつながるはず。そのこを1回目から確信しました。最初はちょっと大変かもしれないけど、筋トレや他のスポーツをやっている人は特に、骨格を整えて正しい位置を作ってから動いた方が、結果的に早くパフォーマンスが上がるんじゃないかなと思います。 ──現在、ボディメイクに打ち込んでいるカレンさんだからこその実感ですね。 道端 もちろん、もともと体幹がしっかりしていて、マシンでの筋トレでも自重での筋トレでも自分でポジションを作れる人は、そのプロセスを省いていいと思います。でも、多くの人は姿勢のコントロールに関して、そこまで上級者ではないですよね。日々の生活でどうしてもポジションが崩れていったり、強い部分と弱い部分が出てきてしまったり。そうした自分の身体の癖、動作の癖を直していけるのかなって思いました。今は筋トレに集中していますが、折を見てピラティスも取り入れていきたいと思っているんです。
取材・文:藤村幸代 撮影:Ap,inc. 中島康介(大会写真) ヘアメイク:NOBU(LOVABLE)