「稲葉メルヘン牛」が育てられている稲葉山牧野

　小矢部市観光協会はブランド牛「稲葉メルヘン牛」の認知度向上のため、10月20日に稲葉山牧野（ぼくや）で牛の飼育体験ツアーを初めて行う。市などは11月、クロスランドおやべでメルヘン牛を味わえる「牧野祭」（富山新聞社後援）を企画しており、PRを強化する。18日、市議会総務産業建設常任委員会で市が報告した。 　稲葉山牧野は、稲葉メルヘン牛の繁殖から肥育まで一貫生産に取り組み、年間80頭を出荷する。市内の一部料理店でメニューに採用され、市内2カ所で購入できるものの、販路拡大が課題となっている。 　市観光協会は2022年11月、「小矢部の魅力をつなぐ委員会」を設立し、地元を盛り上げる活動に力を入れている。ツアーは稲葉山牧野で実施され、普段入ることのできない牛舎内の見学のほか、餌やり、牧草の種まき、牛との触れ合いができる。 　午前と午後の部に分け、小学生と保護者を先着で各回20人程度募る。地元飲食店の協力を得て、ツアー限定のランチやデザートが提供される。 　11月9、10日に開く牧野祭では、来場者がバーベキューで自由に焼いてもらう。肉本来の味を楽しむ趣向とし、市農業祭と同日開催とする。50台の焼き台が設けられ、瓦のプレートに乗せ、スライスされた肉が用意される。10月10日から前売りチケット（1枚1500円）の販売を始める。