マクラーレン、1275馬力のV8ハイブリッドに “地面効果” エアロ採用 新型「W1」約3億8800万円から
快適性と視認性を高めたインテリア
W1のボディサイズは全長4635mm、全幅2074mm、全高1182mm、ホイールベース2680mmで、P1よりわずかに大きい。 カーボンファイバーを多用することで、P1とほぼ同等の乾燥重量1399kgを実現している。デザインはスピードテールというよりセナの進化形で、現行の750Sスーパーカーとの共通点も多いが、空力面で大きな違いが見られる。 マクラーレンによれば、インテリアは「比類なきスーパーカーの人間工学とクラス最高の視認性」を備えているという。また、スーパーカーの基準に照らしても、快適で広々とした空間であるとも語っている。特に、乗降を可能な限り容易にすること、そして状況に応じてエンジンを静かにさせることに重点を置いている。 ペダル、ステアリングホイール、主要コントロールは調整可能。シートは固定式の布張りで、通常よりもリクライニングを大きくして快適性を高めている。 Aピラーは視界を確保するために非常に細く作られた。ステアリングホイールは、マクラーレンの一般的なサイズよりも小さく、オプションでレッドラインが近づいたことを示すシフトライトが用意される。 主要なシャシー機能とパワートレインの制御にはキースイッチ類が割り当てられるが、中央にはアップル・カープレイ搭載の8インチのタッチスクリーンがある。アンドロイド・オートは未対応。シートの後ろには、旅行用バッグ(またはヘルメット)を2個収納できるスペースがあり、スライド式カップホルダーも備わっている。 W1は、2026年に英国ウォーキングで生産が開始される予定だが、生産枠は399台すべてがすでに埋まっている。「無制限」のカスタマイズ・オプションが用意されているため、実際の車両価格は200万ポンドをはるかに上回ると予想されている。 また、マクラーレンによる4年間のサービスプランが付属する。W1のサービス間隔は12か月で、内容は従来のV6ハイブリッド車と同様だという。これはサーキット重視のスーパーカーとしては異例だ。
マーク・ティショー(執筆) 林汰久也(翻訳)