“スーパー1年生”横浜・織田が初完封 6年ぶりセンバツ当確 11球団が視察「身のこなしも良い。楽しみ」
「秋季高校野球関東大会・準々決勝、横浜2-0東農大二」(28日、サーティーフォー保土ヶ谷球場) 準々決勝2試合が行われ、横浜が東農大二を下して4強入りを決めた。最速150キロという“スーパー1年生右腕”・織田翔希投手が公式戦では初となる完投&完封勝利。6年ぶりとなるセンバツ出場を“当確”とした。浦和実はつくば秀英に完封勝ちで、春夏通じて初の甲子園へ前進した。 1年生が仁王立ちした。185センチの長身を生かし伸びやかに投球。織田が来春のセンバツ出場を手中に収める完封劇だ。 「ブルペンから納得いく調子ではなかったんですが、ここまで準備してきたことに自信を持ってマウンドに立てました」 雨で試合開始が3時間遅れたが、ものともせず。二回2死から三回にかけては4者連続三振を奪うなどリズムに乗った。六回には2死一、二塁のピンチを招いたが、3番打者を直球で二ゴロに仕留め無失点。終わってみれば、四球は申告敬遠の1つのみで、2安打7三振の完封勝利を収めた。 24日のドラフト会議を終え、ネット裏では11球団のスカウト陣が次なる逸材を発掘するべく熱視線を送った。阪神・吉野スカウトは「直球は出力もキレもあるし、身のこなしも良い。楽しみ」と評価。織田も「自分もあの場所に立てるように」と大きく成長した2年後の姿を思い描いた。 自身初の甲子園出場が濃厚となったが、「まだ決まった訳じゃないので、一戦必勝で」と慢心はない。頼もしい金の卵が名門をさらなる高みへ押し上げる。 ◆織田 翔希(おだ・しょうき)2008年6月3日生まれ。16歳。福岡県北九州市出身。185センチ、72キロ。右投げ右打ち。足立小1年から野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。横浜では1年春からベンチ入り。憧れの投手は松坂大輔。