多くの人が加入している主要な保険に「未加入」で生涯を終えたら、一体どれだけのお金が浮きますか?
多くの人が加入している生命保険は、自分や家族に万が一のことが起きたときに、保険金や給付金を備えてくれる生活保障です。しかし、扶養家族がいない場合や貯蓄などがあり、すぐに必要性を感じられないことから、生命保険を不要と考える人もいるでしょう。 この記事では、生命保険の平均支払額と生涯にかかる払込保険料を算出して、未加入だった場合に生涯でどれだけお金が浮くかを解説します。
多くの人が加入している主要な保険とは
公益財団法人の生活保険文化センターが発表した「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」で、多くの人が加入している主要な保険を説明します。 生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率によると、「個人年金を含む生命保険」の世帯加入率は89.8%、民保ベースでは80.3%でした。つぎに、民保加入世帯(かんぽ生命を除く)における特定の保障機能を持つ生命保険や特約の加入率を見てみましょう。 「医療保険・医療特約」の加入率が最も高く93.6%、「ガン保険・ガン特約」66.7%、「特定疾病保障保険・特定疾病保障特約」48.4%になりました。さらに、今回の調査で新たに調査を実施した「認知症保険」と「健康増進型保険」の加入率は、それぞれ6.4%と4.4%と低い結果です。
生命保険の平均年間払込保険料
公益財団法人の生活保険文化センターが発表した「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、世帯年間払込保険料は平均37万1000円でした。2018年(平成30年)の前回調査では、年間払込保険料38万2000円と同水準でしたが、年々減少している傾向にあります。 年齢別の世帯年間払込保険料は、29歳以下が21万5000円、30歳から34歳が26万2000円、35歳から39歳が38万2000円、40歳から44歳が34万8000円、45歳から49歳が37万5000円、50歳から54歳が43万2000円、55歳から59歳が43万6000円、60歳から64歳が38万4000円、65歳から69歳が43万6000円、70歳から74歳が33万7000円、75歳から79歳が31万4000円、80歳から84歳が28万6000円、85歳から89歳が35万8000円、90歳以上が25万6000円となっています。 生命保険の平均年間払込保険料は、世帯の年齢が上がるにつれて増加する傾向にあります。その要因は、配偶者や子供など、家族のために手厚い医療や死亡保障を備えているためなどが挙げられるでしょう。