パリ五輪代表・松本信歩インカレ4連覇 今後はアスリート社員に 女子200m個メ 男子でパリ五輪銀の松下は3位
「競泳・日本学生選手権」(7日、東京アクアティクスセンター) 女子200メートル個人メドレー決勝が行われ、パリ五輪代表の松本信歩(早大)が、2分11秒41で4連覇を果たした。同男子では、パリ五輪銀メダルの松下知之(東洋大)が、1分58秒35で3位だった。 松本は第1泳法のバタフライから抜け出し、最後は後続から体2つ分以上の差をつけて圧勝した。パリ五輪後はすぐにチームの合宿に参加し、休養と強化のバランスに苦戦しながら練習を積んだ。この日は満足のいくタイムではなかったが、五輪代表として貫禄V。「とりあえず4連覇ができてよかった。代表選手として恥ずかしくないタイムを出さなきゃなという思いもあるし、他の選手に負けないようにしないといけない気持ちがあった」と振り返った。 両親が東大卒で、弟は同大・水泳部に所属し、自身も早大に在学する“秀才スイマー”。競技とは別に年2つの資格取得を目標にしており、1年時はTOEIC825点と簿記2級、2年時はスペイン語検定5級と宅地建物取引士(宅建)、3年時は行政書士検定に挑戦してきた。 来春には早大を卒業し、今後はアスリート社員として企業に就職予定。4年後のロサンゼルス五輪へ向けて「メダル争いができるように。やることは、まだまだいっぱいあります」と見据えた。 男子の松下は前半100メートルを6位で折り返し、後半からスピードを上げて3人をかわしてゴールした。初日の400メートル個人メドレーに続く優勝とはならなかったが、疲労もある中で表彰台は死守し、「3番を取ることができてよかった」とうなずいた。