「詐欺除け」の〝御朱印帳〟 伊万里署が防犯チラシ 「不審な電話は一人で悩むべからず」
忍び寄る詐欺の手から市民を守ろうと、伊万里署と管内の防犯協会は「詐欺除(よ)け」の防犯チラシを作成した。御朱印に似せた大きさとデザインで、伊万里市の伊萬里神社と有田町の陶山神社で初詣などの参拝客に配ってもらう。 縦15センチ、横11センチで表面の中央に「詐欺除け」と書き、裏面には「個人情報教えるべからず」「不審な電話は一人で悩むべからず」などの心得を列記している。防犯を担当する生活安全課の署員のアイデアで1500枚作り、両神社に500枚ずつ提供した。 県警によると、県内の1~11月のニセ電話詐欺とSNS(交流サイト)を使った投資・ロマンス詐欺の認知件数は255件、被害総額は約9億4千万円に上り、年々深刻化している。「高齢の親がいる人は、年末年始に帰省した際に渡してほしい」と南谷新署長。詐欺退散の思いを込めたチラシで卑劣な犯罪を追い払う。(青木宏文)
青木宏文