【社会人野球】伏木海陸運送が3年ぶりの都市対抗出場へ王手…西納敦史が8回を1安打、ゼロ封
◆都市対抗野球▽北信越地区第2次予選・準決勝 伏木海陸運送10-0千曲川(8日・富山市民球場) 都市対抗野球(7月19~30日・東京ドーム)の北信越地区第2次予選の準決勝が8日、富山市民球場で行われ、伏木海陸運送(富山・高岡市)が10-0で千曲川硬式野球クラブ(小諸市)に快勝し、3年ぶりの決勝進出を決めた。序盤から打線が爆発し、18安打で10得点を奪えば、先発のサイド右腕、西納敦史(33)は、8回をわずか1安打でゼロ封。伸びのある直球と切れのある変化球で凡打の山を築いた。田中翔監督は「今年は怪我もあって苦しんでいたが、うちのエースは西納。選手たちには『チームの柱の西納をバックアップして欲しい』と伝え、まわりも応えてくれました」と振り返った。 都市対抗野球には、なんと11年連続の出場を誇るベテラン右腕だ。富山大出身で、三菱重工名古屋では5年連続で出場。21年に伏木海陸運送に移籍したが、その前後も補強選手に指名され、西濃運輸、Honda鈴鹿、ジェイプロジェクト、ロキテクノ富山、バイタルネットの一員として出場してきた。今年1月に33歳の誕生日を迎えたが、年齢を感じさせない投球を披露。「腰や足など、小さな怪我があって、ベストな状態を作れない日々が続いたが、別メニューでケアを優先してもらいました」と感謝。昨年まではコーチ兼任だったが、少しでも負担を軽くするため、今季は投手一本で専念してきた。 この日は8イニングをわずか91球の省エネ投球。FedEx(長野・塩尻市)との代表決定戦(決勝)は、9日午前11時から同球場で行われるが「肩は張っていないです。どのタイミングで投げるか、分からないが、しっかりと準備したい」と西納。チームを支えるエースが、フル回転で勝利を引き寄せる。(中田 康博) ○…5安打を放った4番・牧田龍輝左翼手(26)は「自分の調子よりもチームが勝つことが大事。チームは一つにまとまって、いい雰囲気になっています」
報知新聞社