写真：クラウド Watch

　株式会社日立ソリューションズ・テクノロジーは16日、工場セキュリティ対策に向けて、エンドポイントセキュリティ対策製品「CylancePROTECT」と「CylanceOPTICS」、およびマルチデータベース監査ソフトウェア「Insight PISO」を販売開始した。 　日立ソリューションズ・テクノロジーは、MES（製造実行システム）ソリューションの提供を通じて、工場の生産プロセスや運用に関するノウハウを蓄積してきた。そのノウハウを生かし、機器の更新周期の長さやデータのリアルタイム性の確保など、工場環境の制約を理解した上で、工場の生産性に悪影響を与えないセキュリティ対策を支援する。その第一弾として、エンドポイントで確実に脅威を防ぐソリューションを提供する。 　CylancePROTECTは、AIを利用した検索エンジンにより、既知か未知かを問わず脅威の検知が可能なマルウェア対策製品。パターンファイルの更新が不要なため、セキュリティ管理者の負担が少なく、高い脅威検知率（99％以上）を実現する。レガシーOSにも対応し、システム負荷の影響が少ない軽量エージェントによって、工場環境に適したセキュリティ対策を実現する。 　CylanceOPTICSは、潜在する脅威に対する予防、インシデント発生時の迅速な分析と対処を実現する、EDR機能を提供する製品。エンドポイントに潜む潜在的な脅威の振る舞いを自動で検知することで、潜在する脅威の拡散防止を図れる。マルウェアの侵入経路の解析も可能で、これを利用して根本対策に役立てられる。 　Insight PISOは、データベースに影響を与えることなく正確なアクセスログを記録し、不正アクセスを監視するデータベース監査ツール。各種データベース（Oracle、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgreSQL）に対応し、アクセスログの保管とバックアップは自動化され、リアルタイムで不正アクセスの通知と事後のアクセスログを解析できる。監視コンソール画面はグラフィカルで簡単に操作できるため、管理コストを抑えてセキュリティ対策を実現できる。独自の技術でシステムに負荷をかけることなく動作するため、工場環境に適したセキュリティ対策を実現できる。 　日立ソリューションズ・テクノロジーは今後も、工場セキュリティソリューションのラインアップを増やし、製造ソリューションで培ったノウハウを生かして、顧客の工場環境に合わせて最適なソリューションを提供し、より安心・安全で快適な社会の実現に貢献していくとしている。