欧州王者イタリア、EURO出場決定も抽選で最下層の第4ポットに「立派な服装で4等車に乗る王者は異質」前代未聞の事態を伊紙が分析! | EURO2024予選
最弱者のポットへ転落した元エリートのW杯優勝国
イタリア紙も「当然、我々はドイツ大会における優勝候補ではない」と認め、「ゼロから再出発しなければならない」との見解を示しているが、「イタリアがEUROにおいて、またW杯においても、これほどの底辺に位置したことは、かつてない」のも事実だ。「これはワールドサッカーのエリート集団から脱落したことを認めなければならないサイン、屈服のサインなのかもしれない」とイタリアのカルチョの凋落を指摘した。 1等車や2等車にチケットは高額である一方、3等車での旅は「痛みと不安」が伴うものだ。それが「4等車での旅となれば、とんでもないことだ」とイタリア紙は主張。「我々は最弱者ポットへと真っ逆さまに突き落とされてしまった」と現状を悲観している。「W杯で4度の優勝を経験し、長らく第1ポットの定期券を保持していた我々のプライドが傷つけられた“痛み”」と、「12月2日の抽選会でどんなグループに入るのかを考えることの“不安”」があると強調した。 イタリア紙は続けた。「みんなは、W杯優勝国であるスペインやフランス、イングランド、ドイツなどとともに、橋の上で踊れるほどだと考えていたはずだが、最もレベルの低いチームと共に、プレーオフを勝ち残ったチームと共に旅をしなければならない」と現状を描写。「現王者として君臨し、立派な服装で4等車の車両に乗るイタリアはみんなの目に異質に映るだろう」と述べた。 それでも「乗車の際にミスがあったわけでもなく、陰謀があったわけでもないのは明らかだ。我々はこのすべてに値した」と転落した欧州王者の現実を受け入れるべきであるとの姿勢を見せた。 さらに近年におけるイタリア人選手の実力の低下に言及。今年のバロンドール候補は、ニコロ・バレッラただ1人であったうえ、昨シーズンは、インテルがUEFAチャンピオンズリーグで準優勝を飾ったが、「外国人選手による貢献が決定的だった」などと主張した。 したがって「このような背景でマンチーニが2021年にEUROで優勝したのは奇跡に値する」ものであり、優勝後のマネージメントに失敗して「すべてが壊れ、哀れな辞任に至った」前任者からチームを引き継いだスパレッティが「墜落まで1メートルの位置で機首を引き上げ、ドイツへと導いた」ことは、「極めて優秀だった」と分析した。