元巨人ドラ1右腕・鍬原拓也が現役引退、昨オフ戦力外受けソフトバンクと育成契約 7年間は「あっという間だった」
ソフトバンクから戦力外通告を受けた育成の鍬原拓也投手(28)が、今季限りで現役を引退することが5日、分かった。 ■ドラ1で巨人入り、2度の育成契約…波瀾万丈、鍬原拓也の野球人生 現役続行を希望していたが、NPBの他球団からのオファーがなく、プロ野球人生に区切りを付けることを決断した。 中大から2017年のドラフト会議で巨人から1位指名を受け入団。2度の育成契約を経て22年は自己最多の49試合に登板した。23年オフに戦力外となり、ソフトバンクと育成契約した。 「拾ってもらったので早く支配下に戻って、1軍で恩返しがしたい」との強い気持ちで臨んだ今季、ウエスタン・リーグでは幾度もピンチの場面でマウンドに上がり「抑えるだけでなく、1軍でどう求められるかを考えて投げていた」。だが、支配下入りはならなかった。通算成績は80試合に登板し5勝5敗16ホールド、防御率5.80。 巨人のドラフト1位としてプロ野球の世界に入り、誇りと重圧はあった。印象深かったのは最多登板した22年春。「中継ぎとして、守護神の大勢の前の回を任されて投げることがやりがいだった」とうれしそうに笑う。 プロ野球生活7年。「あっという間だった。もっとやれることはあったという気持ちもある」と多少の悔しさも残る。その上で「ゆくゆくは、指導者として野球界に恩返ししたい」と思い描く。今後はスタッフとしてソフトバンク球団に残る予定で、第二の人生が始まる。 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社