熱戦制したシナー、ルーネをフルセットで下しモンテカルロマスターズ2年連続4強へ<男子テニス>
ロレックス・モンテカルロ・マスターズ
男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は12日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードのJ・シナー(イタリア)が第7シードのH・ルーネ(デンマーク)を6-4,6-7 (6-8),6-3のフルセットで破り、2年連続2度目のベスト4進出を果たした。 【ジョコビッチ、シナーらモンテカルロMS組合せ】 今季、マッチ24勝1敗という驚異的な戦績を誇る22歳のシナー。今大会は世界ランク27位のS・コルダ(アメリカ)、3回戦で同25位のJ・シュトルフ(ドイツ)を下して8強へ駒を進めた。 一方のルーネは3回戦で第9シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)をフルセットの末に破り、ベスト8に進出している。 この試合、シナーは第1セット第5ゲームで訪れたワンチャンスをものにしブレークすると、そのリードを守り切り先行する。第2セットは互いにブレークを奪えずタイブレークに突入。先にミニブレークに成功したシナーは2度のマッチポイントを握るもこれを決め切れず。逆に6-4から4ポイントを連取され、逆転でセットカウント1-1に追いつかれた。 ファイナルセットも互いにブレークすることができずに終盤へ。ゲームカウント4-3で迎えた第8ゲームでシナーがこのセット初めてのブレークに成功すると、第9ゲームのサービング・フォー・ザ・マッチをキープし2時間40分の熱戦を制した。試合を通してシナーはファーストサービスが入ったときに87パーセントの高い確率でポイントを獲得。ルーネに1度もブレークを許すことのないプレーを披露した。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはシナーのコメントが掲載されている。 「この試合に勝つためには多くのことが必要だった。彼(ルーネ)と対戦するのは決して簡単なことではない。今日は少しレベルを上げた。今日はフィジカルなプレーが多かったし、ラリーも多かった。全体的なフィーリングも良くなっていたから、明日の試合がとても楽しみだね」 準決勝でシナーは第12シードのS・チチパス(ギリシャ)と対戦する。チチパスは準々決勝で第15シードのK・ハチャノフをストレートで下しての勝ち上がり。 同日には第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と第8シードのC・ルード(ノルウェー)が4強へ駒を進めている。