笑い飯・哲夫の実家で「奈良勝手に住みます芸人」が米作り、1年間の体験を児童書に
「奈良勝手に住みます芸人」を自称する吉本興業所属のお笑い芸人・サルインさん(33)が執筆した児童書「稲作ライブ~おもしろくてたいへんな田んぼの一年」(四六判、176ページ)が出版された。奈良県出身の笑い飯・哲夫さん(49)の実家にある田んぼで米作りを手伝った体験などを親しみやすくつづった。「お米に対する興味が高まる1冊」とPRしている。
サルインさんは、石川県出身。奈良教育大で教員を志望していたが、お笑いの道に進んだ。2017年、「奈良県住みます芸人」でお笑いコンビ・十手のエナジー西手さん(36)に誘われ、哲夫さんの田んぼや畑に関わるようになったという。
田植えや稲刈り以外にも四季を通じ多様な作業がある米作りについて「沼のようにぬちゃぬちゃになった田んぼに入って、苗を中腰で植えるしんどさは、はんぱじゃない!」などと、子どもたちがなじみやすい表現を多用。オリジナルのキャラクターやイラストのほか「雷がじつはたいせつ」「田植えまちがい探し」といったミニ雑学もふんだんに盛り込んでいる。
バケツで稲を栽培し、収穫した米を食べる体験もつづった。帯のメッセージは哲夫さんが寄せた。サルインさんは「毎日食べる米のことを知る入り口になって、ご飯を残さないようにしようと感じるきっかけにしてほしい」と話す。
税込み1650円。出版を記念し、三宅町交流まちづくりセンターMiiMoで、本のイラストをもとにした個展を30日まで開いている。問い合わせはくもん出版(03・6836・0301)。