あさって解禁「越前がに」漁 新幹線開業でにぎわい期待 予約は去年比2~3割増の旅館も 越前町で豊漁祈願
FBC福井放送
冬の味覚の王者「越前がに」漁の解禁を前に、漁業関係者が4日、豊漁を祈願しました。今シーズンは新幹線開業直後で一段と誘客に期待が高まっています。 越前町大樟で行われた祈願祭には、町や漁港の関係者およそ50人が参列し、今シーズンの豊漁と操業中の安全を祈りました。地元の観光団体によりますと、新幹線の開業効果で、一部の旅館は昨シーズンと比べて2割から3割ほど予約が増えているということです。 ■越前町観光連盟 今村真美子会長 「元々は中京・関西が多いけど、関東から多くなってきた。新幹線の効果があると思う」 今シーズンは豊漁が期待される中、漁業者にとっては厄介者の大型クラゲが心配の種です。 ■越前町小型底曳網組合 泉誠会長 「やってみなわからない。不安はある。過去10年間の中でも資源が回復している傾向にあるので、漁業者一丸となって頑張っていきたい」 新幹線開業に合わせて、町内の旅館では、越前焼や越前和紙などの伝統工芸品をあしらって部屋をリニューアルするなど、おもてなしの準備を進めています。 ■料理旅館かねとも 中橋正人社長 「今年は新年早々に(能登地震で)キャンセルも多かった。今年は新幹線が開通してカニシーズンを迎えるので、北関東とか、こちらに来たことのなかった人にも、もう一度越前町に行きたいなと思えるように、もてなしをしていきたい」 なお「越前がに」漁は6日午前0時に解禁となりますが、悪天候が懸念されるため、漁業者の団体では5日朝に会議を開いて、出港が可能かどうか協議することにしています。 「越前がに」漁は、メスのセイコガニが年内いっぱい、オスのズワイガニが来年3月20日までとなっています。