昔と変化?令和の「衣替え」 “季節の変わり目に一気にやる”は約23%
日テレNEWS NNN
10日は春本番の陽気となり、いよいよ衣替えシーズン到来です。その衣替えが今、変化しているようなんです。みなさんはどうしているのか、取材しました。 ◇ 嵐もおさまり、春の暖かさが戻ってきた10日。急な忙しさに追われていたのが東京・品川区のクリーニング店です。 小林ランドリー工場 小林史明代表取締役 「全然、冬物(のクリーニング)が動かなくて心配だったけど、急にダウンとかけっこう出ていて」 例年は3月中旬ごろから忙しくなるといいますが、先週・4月上旬から急にダウンや厚手のコートなどを持ち込む人が増えたといいます。 小林ランドリー工場 小林史明代表取締役 「急に暖かくなったので、『よし衣替えするか』って動いたと思う」 週末から来週にかけては20℃を超える日が続く予想の東京都心。衣替えについて街で話しを聞くと… 会社員(30代) 「衣替えは、コートとかは整理しました。子どもとかは着ないなと」 会社員(20代) 「きょうちょうど半袖できました。もう夏です」 夏を先取る人もいれば… 「半々な感じでしています、先月の終わりくらいから」と、徐々に衣替えをはじめたという人もいました。 ◇ “昭和の衣替え”といえば、冬物・夏物をそれぞれケースにしまい、春や秋に一斉に切り替える。そんな光景が思い浮かびますが、“令和の衣替え”はちょっと状況が変わってきているようです。 日用雑貨メーカーが行った調査では、「季節の変わり目に一斉に衣替えを行う」と答えた人は約23%と、ほぼ4人に1人しか一気に行う衣替えはしていないという結果になりました。(エステー「令和の衣替え実態調査」より) それでは、みなさんは衣替えはどうしているのでしょうか? ――衣替えどうしていますか? 衣替えしない 会社員(20代) 「今までちゃんと衣替えしてこなくて。冬用の服入れる引き出しと夏用(の引き出し)でわかれていて、冬はこっちの引き出しで、夏はこっちのって自分が移動する」 ――服じゃなくて? 会社員(20代) 「服じゃなくて場所で」 衣替えしない 主婦(30代) 「(衣替え)したこともありますけど、ちょっと面倒くさくて」 ――半袖とか分厚いニットは? 衣替えしない 主婦(30代) 「そのままクローゼットに置いてあって、寒いときもあるのでその都度使ったり。厚手のものは厚手のコーナーで薄手のものは薄手のコーナーで分けて」 夏物も冬物もクローゼットにしまい、いつでも取り出せるようにしているといいます。 ――どうして衣替えしないのですか? 衣替えしない 主婦(30代) 「天候の変動が激しいので、使わないと思って薄手のものしまっちゃって、きょう暑かったということがあるので。面倒くさいのでなるべく使えるようにしています」 ◇ 特別にご家庭をのぞかせてもらった女性は… 保育士(20代) 「ここに旬のものが入っています」 まだ冬服がクローゼットの中に入っていました。これから徐々に夏服と衣替えをしていくといいます。別のクローゼットには… 保育士(20代) 「夏のワンピースとかここに全部かけて収納している感じ」 その理由が… 保育士(20代) 「たたむのも…ちょっと面倒くさかったり。そのままこうやって衣替えも楽かな」 ◇ 10日に番組で話を聞いた中では、一気に衣替えを行う人はほとんどいませんでした。 こうした衣替えの考え方は広がっていて、茨城・つくばみらい市や山形・酒田市では、職員の衣替えを1年を通して自由にしていて、夏を過ぎても暑ければポロシャツでもOKになっています。 自治体だけでなく、三重県の高校では生徒によって気温の感じ方が違うということで、2年前に夏と冬の衣替えの規定をなくしたということです。